動画サイトに投稿された学生の自主制作iPod touchCMを米Apple社が採用、楽曲はCSS!

今年のサマーソニックでも話題となったブラジル出身の人気ニュー・ウェイヴ・バンドCSS(シー・エス・エス)。このバンドの楽曲を使用した、iPod touchの新TVCMが10月28日からアメリカで放送されているが、なんとこのCMはApple社製品のファンの学生が(勝手に)自主制作して動画サイトに投稿したものが、米Apple社の広告担当責任者らの目に留まり採用されたものなのだという。

アメリカの新聞紙『New York Times』公式サイトなどが報じるところによれば、CMを自主制作し、YouTubeに投稿したのは、イギリスに住む18歳の青年ニック・ヘイリー(Nick Haley)。彼はApple社のWebサイトで視聴可能な製品のビデオ・クリップをベースに、CSSの“Music Is My Hot, Hot Sex”(アルバム『Cansei De Ser Sexy』収録)の歌詞とテンポに絶妙にリンクしたCMを1日で制作。それをYouTubeに投稿したところ米Apple社の広報担当者らの目に留まったが、担当者達はその映像に対して削除依頼を申請するどころか、この映像を正式なCMのベースとして買い取ることにしたのだという。そうして、ニックはLAに招かれ長年同社のCMを作成してきたTBWA/Chiat/Day社の制作陣と打ち合わせをして、TBWA/Chiat/Day社が彼の自主制作CMをベースに高解像度の正式な米iPod touchCMを撮影したのだという。

この画期的なプロセスを経て完成したCMは米Apple社の公式サイトで視聴可能だ。また、ニック・ヘイリーによる自主制作CMもYouTubeで視聴することができる。
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