U2のラリー・マレン、ストリーミング各社はアーティストへの支払いを増やすべきと語る

U2のラリー・マレン、ストリーミング各社はアーティストへの支払いを増やすべきと語る - 2014年作『ソングス・オブ・イノセンス』2014年作『ソングス・オブ・イノセンス』

現在、イノセンス・アンド・エクスペリエンス・ツアーのヨーロッパ公演を敢行しているU2だが、ドラマーのラリー・マレンはストリーミング・サービスにおけるアーティストの取り分は少なすぎると語っている。

ストリーミング・サービスからのアーティストへの印税については、レディオヘッドのトム・ヨークやナイジェル・ゴドリッチらが現状では若いアーティストが生計を立てていけないものになっていると批判してから、これまでアーティストの間でもその是非がたたかわれてきている。

アイルランドのラジオ局のRTE2FMの取材を受けたラリーは「今の音楽業界は壊れてると思うよ。たくさんの若いアーティストがきちんと報酬を受けてないから。これは大問題だとぼくは思うんだ」と現状について語っていて、さらにストリーミング・サービスが再生回数に応じて提供しているアーティストへの支払いがあまりにも微々たるもので、とてもアーティストがやっていけるものではないと説明している。

「ぼくたち自身はストリーミングの収入を当てにするようなことはもうないんだろうけど、アーティストがきちんと対価をもらえる状態が実現するのをこの目で見たいよね」

「スポティファイとか、アップルの新しいサービスとか、ほかのストリーミングもみんなもっとアーティストに払っていかないとだめだと思うよ。それにわりと時間の問題かなとも思っていて、ストリーミングに関わっているこうした会社の大半や個人のみんなも、すでにこのことには気づいてると思うよ。アーティストが受け取るべきものをきちんともらっていないことをみんなわかってるはずだから」

「いつか解決策が出て来るとは思うけどね。ただ、すぐにそうなるとは思わないな。ちょっと時間がかかるだろうけど、ぼくはわりと楽観的に構えてるんだ。それとやっぱり重要なのは、世の中に作品を送り出している人たちのみんな、つまりソングライターのみんなが曲を書いてそれを発表することで生計を立てられるようにしていくことなんだ。それができなくなっているという事実は、ぼくには狂ってるとしか思えないよ」
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