川谷絵音の誕生日を5000人と祝福! indigo la Endの国際フォーラムワンマンをレポ!

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2015年12月3日、indigo la Endのワンマンライヴ 「蒼き花束」が東京国際フォーラム ホールAにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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indigo la Endのワンマンライヴ「蒼き花束」が、川谷絵音(Vo・G) の誕生日である12月3日に東京国際フォーラム ホールAで行われた。そんな記念すべき日だったということもあり、バンド史上最大規模となる5000人収容のホールは平日にも関わらず満席。どんな特別な日になるのだろう?という5000通りの期待に溢れたこの日は、その全ての期待を優しく包んでくれるような愛に満ちた一夜となった。

タイトルの如く深い蒼色に染まったステージに川谷、後鳥亮介(B)、長田カーティス(G)、佐藤栄太郎(Dr)が現れたのを合図に、それまで着席していた観客が一斉に立ち上がった。そしてアップテンポなSEを遮って川谷のギターが切なげなコードを鳴らすと“雫に恋して”が会場を包み、穏やかな雰囲気にならって“夜汽車は走る”“ダビングシーン”へと流れていく。

MCではソールドアウトした本公演を振り返り、「業者がチケットを買い込んだのかと思った」という冗談を踏まえながらもその喜びを表した川谷。「誕生日を祝われることが嫌いだったが、大人になってから祝われることが嬉しいと思うようになった」との自身の成長についても触れた。

そして5000人もの観客を集められるほどの人気を博しながらも「自分がこうして舞台に立っていることが不思議で、恥ずかしい」と心境を晒した。それは謙遜ではなく、本音だろう。しかし、今年3月に初めてのホール公演を行ったとは思えないほどの貫禄がアクトに表れているのは紛れもない事実だ。普段ライヴハウスでアクトをするバンドがホール公演を行うとなるとどうしてもコンセプトが似通いがちになるが、indigo la Endに関してはそれが全くなく、どの公演も全く別の色に染め上げる。それは川谷が描く音楽はもちろんのこと、作り上げるメンバーやファンとの信頼関係があってこそ見えてくる情景なのだろう。

そして後鳥の「必ず幸せにします」というお決まりのセリフをからかったり、佐藤のギャグにダメ出しをしたりして会場を笑わせながらも、続くアコースティックコーナーでは空気が一変。“白いマフラー”“さよならベル”、そして川谷がSMAPに楽曲提供をした“好きよ”を披露し、一音も聞き漏らさないようにとしんと静まった会場に、優しくも泣きたくなるほど切ない言葉たちが響いた。

そんな余韻に浸っていると、後鳥、長田、佐藤の3人が音頭を取り、川谷へ会場全員からハッピーバースデーの歌のプレゼント! さらにステージにはスクリーンが降りてきて、SEKAI NO OWARIのNakajin、キュウソネコカミのヤマサキ セイヤ、Perfumeのあ~ちゃんにウエンツ瑛士と、川谷と親交の深い各人からのお祝いのコメント映像が流れるというサプライズ! さらに「どうしても直接お祝いしたいという人がいる」という紹介で登場したのは、ゲスの極み乙女。の課長!「谷やんの音楽が大好きです!」という祝辞と共に蒼い花束を渡し、それを受けた川谷は「来年の課長の誕生日には原付をプレゼントする」という約束で返した。そんな怒涛のお祝いラッシュに「ああ、なんか疲れた」とこぼした川谷だったが、その様子はやはり嬉しそうに見えた。そしてサプライズはここで終了かと思いきや、同じく12月3日が誕生日のWEAVERの杉本雄治(Piano・Vo)が登場! 控えめに喜ぶ川谷を「もうちょっと嬉しそうにしろよー」と茶化しながらも、“瞳に映らない”での共演を果たすと、互いに「おめでとう!」と言いながらハグを交わしていた。

そして“悲しくなる前に”“夜明けの街でサヨナラを”と続き、「残り1曲です」の言葉で演奏に入るかと思いきや、ササキミオと服部恵津子のコーラス隊を含め、メンバーひとりひとりに感謝の言葉を伝えた川谷。一見クールな対応に見えてもそこには尊敬や愛があることを、後鳥も長田も佐藤も知っている。「今のindigo la Endは、今の4人でないと鳴らせない」そんな普段はなかなか言えない素直な思いも、誕生日という特別な雰囲気が後押ししてくれたように見えた。

そしてアンコールでは、android / iOS用RPGアクションゲームアプリ『消滅都市』のTVCMタイアップ曲“心雨”を披露。さらに同曲が来年2月3日にリリースされることも発表された。そんな未来への期待に溢れた拍手に導かれながら、ラストに演奏されたのは“素晴らしい世界”。曲の最後にメンバーが袖へ捌けていくなかで川谷だけが残りアカペラで歌う場面では、最後になって感極まったのだろうか、その声は涙声になっていた。

別れを綺麗に奏でるバンドは、誰よりも人を想うバンドだ。多くの人と出会い、多くの別れを経験したからこそ描写が輝く。indigo la Endのそういった優しい音楽性を余すことなく堪能できた、格別の夜だった。(峯岸利恵)

●セットリスト
01. 雫に恋して
02. 夜汽車は走る
03. ダビングシーン
04. 花をひとつかみ
05. アリスは突然に
06. 忘れて花束
07. 夢のあとから
08. 幸せが溢れたら
09. 白いマフラー (Acoustic)
10. さよならベル (Acoustic)
11. 好きよ
12. 瞳に映らない (w/ 杉本 雄治 from WEAVER)
13. 悲しくなる前に
14. 夜明けの街でサヨナラを
15. 夏夜のマジック
(encore)
16. 心雨(新曲)
17. 素晴らしい世界

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