スコット・ウェイランドの死をストーン・テンプル・パイロッツのメンバーらが悼む

スコット・ウェイランドの死をストーン・テンプル・パイロッツのメンバーらが悼む

12月3日に急死した元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドをストーン・テンプル・パイロッツやヴェルヴェット・リヴォルヴァーのメンバーらが追悼している。

スコットは現在の自身のバンド、ザ・ワイルドアバウツらとツアー中だったが、3日に予定されていたミネソタ州ブルーミントンでの公演の直前にツアーバスの中で息を引き取っているところを発見された。心臓発作を起こしていたと伝えられているが、死因の詳細については明らかにされていない。

その後、ツアーバスを捜索した警察はスコットが死亡していた個室の中で微量のコカインを発見し、さらにバンド・メンバーのトミー・ブラックの個室からもコカインが押収されたとしてトミーを逮捕している。

スコットは1986年に意気投合したロバート・ディレオとともにユニットを結成した後、これがストーン・テンプル・パイロッツへと発展し、1992年に『コア』でデビュー。ファーストはセールス700万枚を超えるヒットとなり、94年には『パープル』でチャート1位も獲得することになった。96年には『ヴァチカン』、99年には『No.4』とコンスタントに作品をリリースしていったが、『パープル』以降は薬物癖がたたってスコットが検挙されることが度重なり、これがツアー活動の頓挫やセールス不振にも繋がったため、バンド内の不和の原因ともなり、03年にはついにバンドは解散を迎えた。

その後、スコットは元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、ダフ・マッケイガン、マット・ソーラム、そしてウェイステッド・ユースのデイヴ・クシュナーらとヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成し、『コントラバンド』、『リベルタド』の両作品をリリースしたが、スコットは2008年に脱退し、ストーン・テンプル・パイロッツの再結成に参加することになった。

再結成ツアーの後、ストーン・テンプル・パイロッツは2010年に5枚目の新作『ストーン・テンプル・パイロッツ』をリリースしたが、その後、12年に『コア』リリース20周年記念ツアーを企画し始めた頃からバンド内の不和がまた明らかになった。『コア』ツアーの方針をめぐってバンドと意見が対立したスコットが自身のソロ・バンドを率いてツアーを決行すると13年にバンドはスコットの追放を発表した。脱退後スコットはソロ・バンドのワイルドアバウツとしての活動に専念し、3月には新作『Blaster』をリリースしていた。

ストーン・テンプル・パイロッツは次のようにスコットを悼んでいる。

「スコットへ

まずは俺たちと人生の一部を分かち合ってくれたことについてきみに感謝させてください。

俺たちは一緒に、こんなにたくさんの人たちに幸せと楽しい思い出をもたらした音楽の遺産を築き上げることになりました。

思い出は数知れないほどあるし、俺たちの心の奥深いところに今あります。

いい思い出と悪い思い出との間できみがいつもいつも葛藤していたことは俺たちもよくわかっています。

でも、それがきみという人間を作り上げたのです。

スコット、きみの才能は言葉で言い表せないほどのものでした。

そんな恵まれた資質の一部にはきみにとって仇となったものもありました。

きみときみのご家族に対しては大きな悲しみを感じるのを禁じえませんし、きみが旅立ってしまったことについても悲しく思います。

俺たちの愛と敬意のすべてを捧げます。

兄弟、きみがいなくなったことが惜しまれることになります。

ロバート、エリック、ディーン」

ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのメンバーは次のようにスコットを偲んでいる。

「昔からの友達で、バンド仲間だったスコット・ウェイランドの訃報に深く悲しんでいるよ。スコットとはそれなりに結構、一緒に過ごすことになったし、スコットが本当に辛い時期を経験している時もスコットには未来があると思いやっていたよ。スコットの芸はこれからも生き続けるだろうし、それは疑いを挟みようがないことだよ」

「俺たちはみんなで一緒に世界中をツアーしたし、バンドのみんな、それぞれの奥さんたちや子供たちも一緒になって、大きな家族となってそれは今も変わってないんだ。どう考えてもこんな形でいなくなるなんてあまりも悲しいことだし、打ちのめされてしまうよ。スコット、安らかにお眠りください」

また、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは同時代をともに生きた仲間としてスコットを振り返っていて、パーティなどで居合わせた際に積極的に自分からスコットに話しかけたことを回想している。それはストーン・テンプル・パイロッツがデビューした当時、ビリーがバンドをオルタナもどきとして批判したことへの罪滅ぼしだったと説明していて、自分が初めてこのバンドの素晴らしさに気づいた時のことも次のように説明している。

「ハマったのはSTPのサード・アルバムで、グラム・ロックとポスト・パンクが絶妙に混じりあった内容になっていて、スコットとバンドのみんなにも何度も何度も連中が本来持っていた素晴らしさがそれまでわかっていなかったということを打ち明けたものだった。デヴィッド・ボウイがよくやるように、スコットの歌詞のフレーズもまた、彼の音楽をとてもユニークで一筋縄では括れないような、美しい音像へと押し上げていくものだった」

「もし、ぼくたちの世代でもっとも偉大な歌い手は誰かと訊かれたら、ぼくはスコットと、レイン(・ステイリー)とカート(・コバーン)と答えるよ」

また、さまざまなアーティストが以下のようにソーシャル・メディアでスコットを悼んでいる。

デイヴ・ナヴァロ(ジェーンズ・アディクション)「俺にとっての喪失ではなくて、みんなにとっての喪失なんだ。ご遺族のためにお祈りを捧げよう」

クリス・ノヴォセリック「スコット・ウェイランドのことについては本当に悲しい」

コートニー・ラヴ「あれほどの素晴らしい才能と友人のために心からのお悔やみを申し上げます」

ライアン・アダムス「R.I.P.(ご冥福を)スコット・ウェイランド。宇宙よ、スコットの面倒をみてあげてください」

ジョー・ペリー(エアロスミス)「スコット・ウェイランドの訃報に本当に悲しくなってしまった。あれほどの才能あふれるパフォーマーだったのに。きみが残したかけがえのない人たちやファンのみんなのために祈っています」

フォスター・ザ・ピープル「たった今聞いた知らせに心が張り裂けそうです。この友人のために天国の門が開かれていますように」

トニー・カナル(ノー・ダウト)「スコット。R.I.P.」

ジュリエット・ルイス「スコット・ウェイランドの訃報が悲しい。ステージでは唯一無二のエネルギーを叩きつけてくるタイプだった。ご遺族にお悔やみ申し上げます」

ブランドン・ボイド(インキュバス)「R.I.P.スコット・ウェイランド。ご遺族、友人のみなさん、リスナーのみんなにお悔やみ申し上げます。愛と光を捧げます」

トラヴィス・バーカー(ブリンク182)「とても悲しいニュース。安らかにお眠りください」

ニルヴァーナ「スコット・ウェイランド、素晴らしい音楽をありがとう」(公式Twitterアカウントでの声明)
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