Base Ball Bear、最新作での大進化を鮮やかに鳴らした全国ツアーファイナルをレポート!

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2015年12月4日、『Base Ball Bear Tour「三十一歳」』の最終公演が、豊洲PITにて行われた。RO69では、この模様をロングレポートにてお届けする。

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ライヴ冒頭から豊洲PITの空間に響いたのは、最新アルバム『C2』の幕開けを告げる“「それって、for 誰?」 part.1”。70年代風のタイトなファンクビートが、これまでのBase Ball Bearのツアーとは明らかに異なる「変化への意志」をもって広がり、満場のオーディエンスを驚きと感激で包んでいく――11月11日のアルバム『C2』リリースを挟んで、9月から計25公演にわたって行われてきた全国ツアー『Base Ball Bear Tour 「三十一歳」』も、この日の東京・豊洲PIT公演でいよいよフィナーレ。前作アルバム『二十九歳』で「青春性の発露としてのギターロック」から「言葉と主張とビートのロック」へと明確に舵を切ったBase Ball Bearが、その真価を余すところなく提示してみせた、意欲的なステージだった。

「今回、ツアーの後半、3分の2ぐらいのところでアルバムが出るっていう……だから、序盤は『新曲も聴いてもらおう』っていう感じのスタートで。今までと毛色の違ったアルバムだったので、ライヴの組み立ても変わりまして」と小出祐介(Vo・G)自身も語っていた通り、“文化祭の夜”“不思議な夜”をはじめ最新アルバム『C2』からの計7曲がセットリストの要所要所に組み込まれ、ベボベ新次元を印象づけていたこの日のアクト。ニューアルバムのリリースツアーとして見れば、全12曲収録のアルバムから7曲というのは、アンコール含め17曲のセットリストに占める割合としては特別に高いわけではない。それでも、この日のステージが「『C2』を軸に据えたバンドの大きな変化」を体現していたのは取りも直さず、小出祐介/湯浅将平(G)/関根史織(B・Cho)/堀之内大介(Dr・Cho)の4人の、『C2』モードに裏打ちされたアンサンブルのタフでソリッドな訴求力ゆえだろう。“short hair”“Tabibito In The Dark”といった『新呼吸』(2011年)期の楽曲も、小出の鋭利なカッティングがリードする新作曲“曖してる”から突入した初期曲“青い春.虚無”も、儚さや危うさ混じりの蒼さではなく、決然とした躍動感とともに響き、フロアを熱く震わせていく。

格段にタイト&ストイックになった演奏とは裏腹に、「今日アラームの2時間前に起きてしまって、二度寝したら堀之内さんを殺す夢を見まして」と明かす小出のサプライズに堀之内が「おかしいだろお前!」と猛ツッコミを入れたり、無口な湯浅を事あるごとにいじったり、「堀之内さんは今日一日しゃべってんですよ、ファイナルだから落ち着かなくて。幼児性みたいな、中2感を保持したまま――保持之内ですよ」とまさかのダジャレで爆笑を巻き起こしたり、といった放課後の教室のようなメンバーの佇まいは、10代から変わらず続く4人の関係性を物語っている。

「ずっと『おらー!』とか『うぇーい!』みたいな感じが、本当は苦手なんですよ。『うぇーい!』が好きだったら、こんなバンドやってないし、こんな繊細な歌詞はたぶん書いてない(笑)」と、小出は終盤のMCで語っていた。「アルバムごとに変わってるようで、基本的なバンドの体質みたいなものは変わってなかったから。それがだんだん、30代を迎えて変わり始めたのが今なんで。ゼロ歳ですよ、完全に。で、こういう体質になってきたからこそわかる、『勢いじゃいけないな』っていう……その『ごまかしてなかったところ』と、すごく向き合ったのがこのアルバムなんですよ。だから、自然とレコーディングも長くなるし、だいぶシリアスなレコーディングだったけど……ね、音いいでしょ?」。そう呼びかける小出の言葉に、フロアから拍手が湧き起こる。

満場のクラップを呼び起こした“どうしよう”での4人コーラスに続けて、“新呼吸”で壮大なスケール感のサウンドスケープを描き出し、終盤の“十字架 You and I”“yoakemae”“祭りのあと”3連射でフロア一面のジャンプを巻き起こして熱く本編を締め括った4人。アンコールではデビュー10周年&結成15周年アニバーサリーイヤー=2016年に向けて、全8公演の春ツアー「LIVE BY THE C2」と4月30日・日比谷野音公演「日比谷ノンフィクションV〜LIVE BY THE C2〜」の開催を発表。「2016年の意気込みを、思う存分話してください!」と小出に無茶振りされた湯浅の「……めっちゃ頑張ります!」の言葉に喝采が湧き起こったところへ、『C2』のラストナンバー“「それって、for 誰?」 part.2”が響き渡る。《砂漠に水を撒こう/渇くとわかってても/プールに混ぜるのはごめんだ》《砂漠に水を撒くよ/終わってしまう前に/殿堂が遠くへ見える場所に》……「2015年におけるCDの意味」をエクストリーム・シングル三部作で示してきたベボベの、そして「音楽家・小出祐介」の決意が深く刻まれた曲が、至上の一夜を鮮烈に彩っていた。最後は“SHE IS BACK”で大団円!

「僕たちの粗さと向き合いつつ、ストイックさのあるバンドに、このタイミングでなれてよかったと思います。次のアルバムも、今回の5倍ぐらい良いアルバムなんで。で、その次のアルバムがまた5倍、その次はさらに5倍……その次のアルバム出す頃には、日本中の電車の吊り広告がそのアルバムになってます!(笑)」と小出はベボベの「これから」への闘志を語っていた。12月24日にはデビューアルバム『C』と『C2』の完全再現ライヴ「LIVE IN LIVE vol.2~C to C2~」を開催、そして「COUNTDOWN JAPAN 15/16」では12月31日・GALAXY STAGEに出演! アニバーサリーイヤーを目前に控え、今年のベボベからまだまだ目が離せない。(高橋智樹)

●セットリスト

01.「それって、for 誰?」 part.1
02.そんなに好きじゃなかった
03.short hair
04.文化祭の夜
05.Good bye
06.不思議な夜
07.Tabibito In The Dark
08.レインメーカー
09.どうしよう
10.新呼吸
11.曖してる
12.青い春.虚無
13.十字架 You and I
14.yoakemae
15.祭りのあと
(encore)
16.「それって、for 誰?」 part.2
17.SHE IS BACK

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