cinema staff、デビュー作完全再現に込めた決意とは? 赤坂BLITZワンマンレポ

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cinema staffにとって初となったホールワンマンツアー「waypoint 2015」。2016年2月25日、その追加公演「waypoint 2016」が、赤坂BLITZにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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「今日は『ニコ生』、生放送で全世界に配信されてるんで」という三島想平(B)のMCに続けて、「ブラジル~! エチオピア~! モルディブ~!」と配信生中継のカメラに向かって手を振る飯田瑞規(Vo・G)に、赤坂BLITZ満場のフロアが笑いと歓喜に沸き返っていく――。昨年12月に東京・豊島公会堂で行われたcinema staff初のホールワンマン「waypoint 2015」の追加公演として、ここ赤坂BLITZで開催されたワンマンライヴ「waypoint 2016」。「東京は今年入って1本目なんで。全力で、たっぷりやりますんで!」と飯田が宣言していた通り、最新楽曲群からインディーズ初期曲まで全開放しながら、cinema staffの研ぎ澄まされた「今」を高らかに響かせてみせた、珠玉の一夜だった。

 『WAYPOINT E.P.』(昨年10月)&『SOLUTION E.P.』(昨年12月)の2作品のリリース直後ということで、“deadman”“RIDICULOUS HONOR”といった新作EP曲を序盤から積極的に盛り込んでいたこの日のアクト。飯田の晴れやかな熱唱とダイナミズムあふれる音像に、開演早々ジャンプ&スライディングをキメながら激しくギターを弾き狂う辻友貴(G)の姿がさらなる狂騒感を与えてみせた“theme of us”。シリアス&ドラマティックな爆音と久野洋平(Dr)の激烈ドラムの突破力が、会場一面に熱いエモーションを噴き上がらせていた“great escape”――といった既発曲の熱量と、“deadman”の赤黒く渦巻くオルタナ疾走感、“wildcard2”の野性的でタイトなロックンロールの加速度、“RIDICULOUS HONOR”の突き抜けるような高揚感がせめぎ合いながら、フロアの温度をぐいぐいと高めていく。

「せっかくなんで、普段できないことをやろうと思います」という飯田の言葉とともに、2008年にリリースされたインディーズ1stミニアルバム『document』のジャケットがステージ背後のヴィジョンに映し出され、そのまま“AMK HOLLIC”“ローリング”……と『document』を曲順通りに完全再現する場面も。どこまでも真摯に、純粋に音楽と向き合ってきたシネマ「原点」の衝動の輝きが、格段に強靭に鍛え上がった今のプレイアビリティとともに1曲1曲炸裂し、フロアの強烈な熱気を呼び起こしていく。

“KARAKURI in the skywalkers”まで『document』を全曲演奏した後、「僕ら、久野くんが入って10周年なんです、今年」(飯田) 「今やった『document』も、残響レコードからインディーズの1stで出したやつなんですけど。まだ俺ら大学生だったんだよね。夏休みを利用してツアーを回ったりとか」(久野)というやりとりから、メンバーはレコーディング当時の思い出MCへ。飯田がヴォーカル録りを8時間続けても1曲録れず、ついにはブースから応答がなくなったので他のメンバーが様子を見に行くと、飯田が床に寝ていて、あたりにボキボキに折れた鉛筆が散らばっていた――という衝撃エピソードすら「あの時は一番辛かったかもしれない。絶望してた」(飯田) 「地獄絵図だったよね、あれは(笑)」(三島)と笑い話としてオーディエンスと共有してみせた姿からは、確実に成長と進化を遂げた今だからこその逞しさが滲んでいたように思う。

『SOLUTION E.P.』から撃ち放ったソリッド&エモーショナルな楽曲“切り札”、さらに“西南西の虹”のカオティックな音世界へ流れ込みつつ「♪オーオオオー」と会場一面のシンガロングを呼び起こしてみせた4人。さらに“exp”のコール&レスポンスで高まったフロアの躍動感を“青写真”の凛とした力強さへと直結させた後、本編のラストを飾ったのは“GATE”。飯田/辻/三島/久野が緻密かつ複層的に編み上げるアンサンブルが、やがて雄大な流線型を描くように激しく極まって、途方もないスケールのロックの地平を描き出していった。

アンコールでは、2月24日にリリースされたばかりのレンタルベストから新曲“lost/stand/alone”を披露、飯田&三島がユニゾンで歌い上げるメロディがダイナミックな多幸感を描き出した後、立て続けに轟かせた“Poltergeist”では上半身裸の辻がフロアにダイヴ!で圧巻の大団円――かと思いきや、再びアンコールを求める手拍子に応えて三たび4人が登場。「久野くんが入って10年経って。前身から言ったら13年とか14年やって。作品を作ること、ライヴをやることって……どんどん課題が見えてきて、無限なんですよ」と三島が静かに語る。

「『自分たちが何をしていいか』とか『俺たちはどうしたらいいんだ?』みたいな瞬間が定期的に訪れて。でも、それを救ってくれる、闇のスパイラルから抜け出せるのは、メンバーやお客さんが『cinema staffはかっこいい』『明日も頑張れる』って言ってくださるからだと思いますし、『簡単にくたばってたまるか』と思ってます。まだまだ、まだまだやります」……そんな決意の言葉とともに繰り広げたWアンコールの楽曲は、1stフルアルバム『cinema staff』の最終曲“海について”だった。飯田の決然とした歌声、飯田&辻の高速ギター、三島が奏でる硬質ベースとブルースハープ、久野のしなやかで揺るぎないリズム――といったディテールのひとつひとつが、凄絶なまでに目映いサウンドスケープを生み出しながら、赤坂BLITZを包み込んでいく。高ぶる感情に身を任せて、ギターを抱えたままクラウドサーフをキメた辻が、柵前に立ち上がってギターを高々と掲げる姿に、惜しみない拍手喝采が巻き起こっていった。

終演後、スタッフクレジットが映し出された後のヴィジョンには、《5th Album 「eve」 05.18(wed) Release!!》《cinema staff oneman tour 2016 "about eve" Tour Final 06.18(Sat) Zepp DiverCity》の文字が! 痛快なまでの熱演の余韻が、「僕たちは今が一番かっこいいと思ってやってるんで。この先も、2016年、cinema staffに期待していてほしいなと思います」という飯田の言葉とともに、深く胸に残った。(高橋智樹)

●セットリスト

01.theme of us
02.deadman
03.great escape
04.wildcard2
05.tokyo surf
06.RIDICULOUS HONOR
07.AMK HOLLIC
08.ローリング
09.サイクル
10.優しくしないで
11.部室にて
12.KARAKURI in the skywalkers
13.切り札
14.西南西の虹
15.exp
16.青写真
17.GATE
(encore 1)
18.lost/stand/alone
19.Poltergeist
(encore 2)
20.海について

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