「これからも一緒に歌うための今日だ!」SUPER BEAVER、10年の全てを賭けてZeppを震わす!
2016.04.13 13:30
2016年4月10日、SUPER BEAVERの10周年を締めくくるワンマンライヴ「S都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~がZepp DiverCityで開催された。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。
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2015年4月に結成10周年を迎えたSUPER BEAVERの、アニヴァーサリーイヤーを締めくくるワンマン「都会のラクダSP〜スーパーフィーバー〜」。振り返ると1年前、アルバム『愛する』を携えたツアーに乗り出したのが4月11日の千葉LOOKということで、「1年経って、ちょうどこの日にZepp DiverCityが空いていたというこの奇跡! 呼ばれてるよね!(渋谷龍太/Vo)」「(お台場の)ガンダムに?(柳沢亮太/G)」「ガンダムにじゃねえよ!(渋谷)」というやりとりもあったが、見事ソールドアウトで迎えた当日の会場である。
藤原“27歳”広明(Dr)が一人叩き出すつんのめったビートを、続いて現れた上杉研太(B)が思い切り歪んだ音色のベースフレーズで追い上げる。そして柳沢がギターを掻き鳴らす“→”の爆裂セッションの中、渋谷が挨拶を投げかけ、《考えて 考えて いつでも始まりに戻ってくる》“361°”へと傾れ込んでゆくオープニングだ。「この10周年を締めくくるスペシャルな日に、あなたの前でライヴができることを嬉しく思います! さあ、こっから気合いと気合いのぶつかり合いでございますね! どれだけ楽しんでるか見てやるよ!!」と“鼓動”に繋ぎ、エモーショナルな旋律の中で上杉も負けじとコールを誘いまくるのだった。
“言えって”を披露すると、前述のやりとりを絡め、昂った調子で10周年の感慨と目の前の光景が合致したことを噛み締める渋谷。そして放たれるのは、この2016年に入って3ヶ月連続でリリースしたシングル群の第1弾“ことば”だ。SUPER BEAVERにとって「言葉を尽くす」ことは、小手先で器用に振り回すのではなく、感情の核に迫ることに他ならない。「ただの言葉の羅列や音じゃなくて、信じているのはそこに乗せられたあなたの気持ちでしょう!」と、歌詞の範疇を越えて思いを溢れ出させる。
「なんとなく音楽やって、なんとなくメジャーデビューしたら、簡単に潰されました(笑)」と、紆余曲折のキャリアを振り返り、困難の時期を支えてくれた人への感謝の思いも口をつく。“シアワセ”は、サウンドの広がりや歌声の自然なヴィブラートの端々にまで、彼らの心持ちが息づくようだ。そして渾身のパフォーマンスで臨むのは、かつてのメジャーデビュー曲“深呼吸”。あれやこれやを押し付けてくる大人の側にではなく、自分自身に貫くべき意志がなかったことにこそ反省があったことを告げ、メンバーと共に愛する音楽への向き合い方を見直したことを振り返る渋谷は、「あの頃の俺たちを支えてくれた歌」と“日常サイクル”を届け、更には“your song”が、言葉をしなやかに鍛え上げてきたプロセスを辿るように披露される。
30歳という年齢が目前に迫っている現在地を4人で笑いながら語ると、この4月よりドラマ主題歌としてオンエアされている新曲“人として”へ。人に向けられた疑念の向こう側へと辿り着こうとする意志が、沸々と立ち込める。「こうやってさあ、自分らで作って、いい曲だよって……楽しいよ?」と、今の活動の充実ぶりが滲む一幕である。そして目下の最新シングル曲“青い春”で再び上昇線を描き出し、オーディエンスのクラップも鮮やかに差し込まれていった。“ルール”の後にはステージを紗幕が覆い尽くし、歌詞と映像を映し出しながら2月リリースの“うるさい”が繰り出される。これもまた、強靭な意志を宿した言葉を紡ぐための、素晴らしいロックソングだ。
本編は、テープキャノンも放たれる“証明”以降、まるでSUPER BEAVERのスピリットが会場全体に伝播するように、最大級の歌声が広がっていった。「流行ってるスタイルじゃないよね。でも、これじゃないと伝えられないものがあるから、やってるんだよ。ゆっくりゆっくり登ってきたけど、こうなった以上、絶対離さないぞ、あなたを」。そんな決意もきっちりと届け、最後には一斉コーラスから突入する“愛する”が、爆音のファンファーレのように鳴り響く。「これからも一緒に歌うための今日だ! ついてこいよ!」と約束を残し、4人はステージから去っていった。
ここで、6月1日にニューアルバム『27』がリリースされること、それに伴い全国ツアーが開催されることが映像で告知(詳細ニュース記事はこちら→http://ro69.jp/news/detail/141577)され、嬌声と喝采が湧き上がる。ツアーファイナルの舞台は、今回のステージと同じくZepp DiverCityだ。メンバーが再登場すると渋谷は、今回のライヴがソールドアウトしない、という謙虚な青写真を思い描いていたらしく、勝手に新ツアーのファイナルをリヴェンジと位置付けていたことを告白して、「あなたのせいだーっ!!」と笑いを誘う。そして「初めてやる曲にも関わらず、一緒に歌ったという事実を作りたい」と、ニューアルバム収録の新曲で大きな歌声を巻き起こしてしまうのだった。最後の最後には、伝えることの決意を何度でも確かめる“ILP”。「Represent Japanese Pop Music」の看板が、とても頼もしく目に映るワンマンだった。(小池宏和)
●セットリスト
01. →
02. 361°
03. 鼓動
04. 言えって
05. ことば
06. 歓びの明日に
07. あなた
08. シアワセ
09. 深呼吸
10. らしさ
11. 日常サイクル
12. your song
13. 人として(新曲)
14. 青い春
15. ルール
16. うるさい
17. 証明
18. 東京流星群
19. ありがとう
20. 愛する
(アンコール)
01. 秘密(新曲)
02. ILP
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