10月31日に発売された(北米は10月29日、世界発売は30日)イーグルスの28年ぶりとなる新作『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』が、この1週間の間に世界で最も売れた1枚となった。ロンドン発11月7日付のユニバーサルミュージックの発表によれば、『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』は発売以来、全世界でトータル300万枚以上を売り上げているという。
ここ日本で同作はオリコン・ウィークリー・チャート初登場7位を記録。これは、イーグルスのオリジナル・アルバムとしては前作の『ロング・ラン』(1979年)から約28年ぶり(正確には27年11ヶ月)のトップ10入りになり、イーグルスの作品としては新曲含みのライヴ盤『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』(1994年)以来、13年ぶりとなる。
同作は、イギリス、オーストラリア、オランダなど各国のアルバム・チャートで1位になっている。また、デジタル配信でも、11カ国のiTunesアルバム・チャートでトップ5にランクインしている。
なお、本国アメリカでは、『Billboard』誌が限定された小売での独占販売アルバムは対象としないポリシーであったため、ウォールマートで独占販売されている本作は、当初チャートに反映されないとされていた。しかし、なんと『Billboard』誌がこのたびチャート・ポリシーを変更。ウォールマート限定販売にもかかわらず、アルバム・ウィークリー・チャート(トップ200)の第1位を獲得した。アメリカでの売り上げは71万1千枚。ちなみにこの初動枚数はカニエ・ウェストの『グラデュエーション』の96万枚に次ぐ、今年度2位の記録となる。同週のチャートで2位となったブリトニー・スピアーズの新作『ブラックアウト』の売り上げは29万枚だった。
イーグルスは、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミットからなるアメリカの伝説的ロック・バンド。アルバム『グレイテスト・ヒッツ1971−1975』は2,900万枚を売上げており、アメリカのレコード業界史上最大の売上げを記録している。
なお、現在発売中の月刊誌『rockin\'on』12月号にて、彼らの知られざる放蕩なロックンロール・ライフや『ホテル・カリフォルニア』の誕生秘話などが克明に記されたドキュメンタリー記事&ディスコ・グラフィーを全14ページにわたって掲載! 新作にまつわる一連の報道などで彼らのことを知った方も、この機会に是非ご一読ください。