響心SoundsorChestrA主催「響心祭」、混沌と熱狂と本音が渦巻く祝祭に潜入!

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響心SoundsorChestrAが、4月26日に渋谷eggmanで自主企画「響心祭vol.14『TOKYO TRIBE」」を開催した。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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アマチュアアーティトコンテスト「RO69JACK 2015 for COUNTDOWN JAPAN」に優勝し、「COUNTDOWN JAPAN 15/16」に出演を果たした、神戸出身の3ピースバンド=響心SoundsorChestrA。彼らは新音源『台北より愛をこめて』を制作し、この4/6にリリースしたばかり。自主企画イベントのひとつ「響心祭」は2013年から神戸・大阪を中心に開催が続いており、『台北より愛をこめて』リリース翌日の4/7には第13弾が神戸・太陽と虎で、そして第14弾では東京・渋谷eggman(都内での開催は通算2回目)で、それぞれ繰り広げられた。毎回、強力なゲストが迎えられるイベントだが、今回のサブタイトル「TOKYO TRIBE」には、言葉がなくとも分かり合えるような仲間たちを「TRIBE=部族」とみなす思いが込められているらしい。

開演予定時間の18:30を迎えた渋谷eggmanに、トップバッターとして登場したのは地元・東京を拠点に活動する4人組のリコチェットマイガール。稲荷直史(Vo・Key)の繊細でドリーミーな鍵盤フレーズが鳴り響いたかと思いきや、孤独な苦悩や疑念が次第に熱を帯び、バンドサウンドに後押しされながら歌声も力強くエモーショナルになってゆく。最新シングル(会場限定)に収められた“モータープール”では、集まったオーディエンスの歌声を誘うほどの表現の広がりを見せていた。続いては、登場SEもなく風間スキ間風(G・Vo)による作文の朗読からスタートした3markets[]。半ばシュールでありながらも感動的なストーリーで、風間の堂々たる朗読ぶりも相まってオーディエンスをグッと引き寄せてしまった。4ピースのアンサンブルは、最小限の研ぎ澄まされた音像に感情を詰め込む。この世に生を受けた理由を問う最新シングルの表題曲“バースデイ”が凄まじい。

つじあやのの愛らしいSEに乗って姿を見せた3組目は、誰よりも先に笑顔で今を楽しみ尽くそうする4ピース=NECOKICKSだ。前のめりでありながらもパワフルなグルーヴに満ち、自分たちの思いに乗っかるのが上手い。オーディエンスはそれに知らず知らずと巻き込まれてしまう感じだ。TAKUMI(Vo・G)は、昨年、神戸での共演後に響心の総理(Vo・G)と大喧嘩をしたことを告白し、「そういう出会いは、ありふれた出会いよりもよっぽど大事」と語っていた。そしてトリ前には、恐るべき激情フォークサウンドを放つミソッカスである。上半身裸で5弦ベースを弾き倒すブルマン藤井(B・Cho)と、ユニオンジャック柄のジャケットでトラッド/フォーク風のけたたましいキーボードを奏でては踊るマイケルTHEドリーム(Key)。その2人に挟まれながら、デストロイはるきち(Vo・G)は男気溢れる歌声を放ってくる。響心・総理に“アメリカと中国と静岡”を捧げたかと思えば、「こんなんじゃ響心を殺せないだろうが!」と全力でオーディエンスを挑発し、最後には総理も乱入するという混沌とした熱狂を描き出してみせた。

さあ、いよいよこの夜の主役、響心SoundsorChestrAである。のじ(Dr・Cho)を先頭に、ウミガメの甲羅を背負ったタートル馬竹(B・Cho)も位置につき、2人が渾身の音で殴り合うようなセッションをスタートさせると、そこにフロントマン・総理も姿を見せてギターを抱える。「最高の3ピースバンド、響心SoundsorChestrAです」という第一声を合図に、昂る思いを3人のドタメシャなコンビネーションで追い上げてゆくような“リスタート”を繰り出していった。サウンドはひしゃげまくっているのに、妙に胸に残るメロディ。そして総理が吐き出すすべての言葉は、いつも内耳にへばりついて脳の奥底に染み渡るような響き方をしている。

焦燥感にまみれ、理想を破裂せんばかりに膨らませながら“立てた中指”を放つと、汗でシャツをぐちゃぐちゃにした総理は、息を切らして4組のゲストアクトに寄せる思いを伝え、「俺らの居場所はここであります」と告げる。恋の高揚感をこれでもかとチャーミングなメロディに乗せた“18 years old Chinese”では、途中から歌詞を投げ打ってまで前線のオーディエンスに「お前の夢はなんや!?」と問いかけ、マイクを向けて夢を叫ばせるという一幕もあった。「台北って、たとえばiPhone6発売、って書いてある看板が既にボロボロなんですよ(笑)。でも着飾らないというか、伝わればそれでいいというか、そういうところが好きで」。新作タイトルの意図を説明しつつ、本音だけの直接的なコミュニケーションを目指す総理の、そして響心のマインドが明らかになってゆく。

「俺も昔は、人の顔色ばかり伺って、一歩も動けないような人間でした」と、ロックンロールに解放された体験を語り、じっくりと奏でられる“形について”では、まさに聴けば分かる、という熱い詩情が伝う。あっという間に辿り着いてしまった本編最後の曲は、何かをやろうと思い立ったときの気持ちを消し去ろうとする、そんな弱い自分自身に向けられた清々しいほどの殺伐ソング“ダイアモンド”だ。アンコールの催促が上がると、馬竹がミシシッピアカミミガメの求愛行動をユーモラスに説明して場を繋ぎ(動画で見るとめちゃめちゃ可愛いので暇な方はぜひ)、この日2度目の“18 years old Chinese”へ。のじはムチウチを起こすのではないかという激しいアクションでビートを叩きまくり、総理はまたもや歌詞を投げ打って、5/15の次回東京ライブ(@下北沢SHELTER)について「それまで生きてたら、また会おうな!」と叫ぶのだった。極限状態に最優先で伝えるべきものを、いつでも理解しているバンドなのだ。(小池宏和)

●響心SoundsorChestrA セットリスト

1.リスタート
2.立てた中指
3.18 years old Chinese
4.形について
5.ダイアモンド

en.18 years old Chinese
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