【完全レポ】9mm、衝撃の8年ぶり野音、その全てを観た!

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9mm Parabellum Bulletが、6月19日に日比谷野外大音楽堂公演「LIVE 2016 “Waltz on Life Line”at 日比谷野外大音楽堂」を開催した。RO69では、この模様をロングレポートでお届けする。

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●セットリスト
1. 生命のワルツ
2. Lost!!
3. Discommunication
4. Mad Pierrot
5. 湖
6. 誰も知らない
7. ロンリーボーイ
8. モーニングベル
9. Kaleidoscope
10. Lady Rainy
11. The Revolutionary(菅原卓郎弾き語り)
12. 黒い森の旅人(菅原卓郎弾き語り)
13. インフェルノ
14. 火祭り
〜Drum Solo〜
15. Black Market Blues
16. スタンドバイミー
17. 太陽が欲しいだけ
18. ハートに火をつけて
19. 反逆のマーチ
20. 新しい光


どこのメタルバンドだ?と思うくらいに舞台を埋め尽くすアンプの壁から飛び出したのは、最新アルバム『Waltz on Life Line』の幕開けを飾る轟音スラッシュナンバー“生命のワルツ”! さらに、「いけるか日比谷!」と煽り倒す菅原卓郎(Vo・G)のコールとともに特攻の花火が炸裂、ミステリアスなシャッフルビートのロックンロール“Lost!!”へ流れ込むと、客席の熱気は急激に高まっていく――。

2008年10月の前回公演以来実に8年ぶりとなる、9mm Parabellum Bulletの日比谷野音ワンマンライブ「LIVE 2016 “Waltz on Life Line”at 日比谷野外大音楽堂」。8年前同様、普段のライブよりも明らかに多いアンプのセッティングからも9mmの気迫が伝わるこの日のワンマンは、メンバー全員作曲による『Waltz on Life Line』の四方八方に弾け回る音楽性をまざまざと見せつけるものだった。

鉄壁のライブアンセム“Discommunication”を交えつつ、序盤から『Waltz on Life Line』曲を積極的に畳み掛けていく4人。自身作曲の“Lost!!”に強烈なダイナミズムと躍動感を与えていく滝善充(G)の熱演。“湖”などソリッドなドライブ感に満ちた中村和彦(B)の8ビートの楽曲はオーディエンスの情熱をぐいぐいリードしていたし、卓郎作曲の“誰も知らない”はメタル/ハードコア/歌謡など多彩な音像あふれる9mmサウンドの中でも、ロックソングとしてのタフな存在感を放っていた。そして“Kaleidoscope”などかみじょうちひろ(Dr)作詞作曲のナンバーが、9mmの楽曲世界に新たなロマンと狂騒感の扉を開いていたのも印象的だった。

折からの天気予報と卓郎曲“Lady Rainy”にもかかわらず(?)、雨模様は回避できたこの日のアクトだったが、中盤で滝が不調を訴えて一時退場(バンド公式Twitterによれば「左手を痛めた」とのこと)、卓郎が急遽弾き語りで“The Revolutionary”“黒い森の旅人”を披露する場面も。ほどなく滝は舞台に戻ってきたものの、やはり調子は万全ではなさそうで、「俺たち、いつもトラブルの神様に言い寄られてるからさ」(卓郎)と客席を沸かせてはいたが、後半はドラムソロやMCで休憩を挟みつつ、メンバー3人が滝を気遣いながらのステージ展開となった。

そんな手負いの状態でのライブではあったが、7月20日にニューシングルとしてリリースされる新曲“インフェルノ”(TVアニメ『ベルセルク』オープニング曲)の、90秒間衝撃だけを高純度凝縮したような爆発力は十分に窺えたし、“太陽が欲しいだけ”“反逆のマーチ”といった『Waltz on Life Line』曲での野音激震の熱狂ぶりは、9mmの「今」の自由度と爆発力を存分に物語っていた。

「音楽は魂の栄養なんじゃないかと常々思っていて――」と卓郎が語る。「どんなにいいことがあっても、たとえば6億円当たっても、なんか満たされないものがあるんですよ、自分の中に。その正体は何だかわかんないんだけど、自分の中にブラックホールみたく存在し続ける真っ黒なものの正体がわかれば、反対に、すげえつらいことがあった時にも、希望を掴めるんじゃないかなって。そういう時に、みんなの力になれるような音楽を作っていきたいなと思います」……そんな言葉にこめられた「これから」への想いが、本編最後の“新しい光”では会場一丸の熱いシンガロングを呼び起こしていった。(高橋智樹)
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