【完全レポ】flumpool、2年ぶりの全国ツアーで「殻を破った」現在地を見せつける!

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flumpoolが、6月25日に東京国際フォーラム ホールAで全国ツアー「flumpool 7th tour 2016『WHAT ABOUT EGGS?』の東京公演を開催した。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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●セットリスト
1.解放区
2.覚醒アイデンティティ
3.夏よ止めないで ~You're Romantic~
4.DILEMMA
5.Dear my friend
6.輪廻
7.絶体絶命!!!
8.花になれ
9.今日の誓い
10.産声
11.明日キミが泣かないように
12.夜は眠れるかい?
13.Blue Apple & Red Banana
14.reboot ~あきらめない詩~
15.Hydrangea
16.夏Dive
17.World beats
(encore)
18.labo
19.明日への賛歌


「このアルバムを作るうえで(メンバーと)ケンカもしたし、みんなが想像するよりめちゃくちゃだったときもあった。だけど自分の殻を破って良かったと思ってます。昔の方が良かったって言われることもあるけど、このアルバムで新しい自分として生まれ変わっていく大切さを知りました。何より伝えたいのは……こうやって俺らが作る音楽を信じてくれるみんながいるからここまで来れたと思ってます。ホンマにありがとう!」

ライブ終盤、抱えた想いをありのまま伝える山村隆太(Vo)へ温かな拍手が贈られていく——。flumpool 7th tour 2016「WHAT ABOUT EGGS?」、ツアーのラストを飾る東京国際フォーラムA・2デイズの1日目。ツアーも終盤、ここで一区切りというべきタイミングではあったが、「これからflumpoolがどんな音楽を鳴らしていくのか」という部分が伝わってくるような、未来を感じさせられるライブだった。ステージを覆う紗幕にオープニングムービーが投影されるなか、眩いばかりの照明が山村、阪井一生(G)、尼川元気(B)、小倉誠司(Dr)のシルエットを浮かび上がらせる。大歓声の後、ツアータイトルが大きく映され、“解放区”へ。幕が下りるとともに溢れ出したサウンドに乗っかって「会いたかったぞ、東京!」と早速山村が客席へ投げかける。

メンバー4人+サポートメンバーの磯貝サイモン(Key・Cho・G)、吉田翔平(Violin)という6人編成で14都市22公演をまわってきた本ツアー。各曲の世界観を引き立てるような映像&照明の演出とともに、『EGG』収録曲を多数披露していく。痺れるようなEDMにも手触りの良いアコースティックにもヘビーなロックにも大きく振り切れ、バンドとしての音楽性を拡張した作品でもあった『EGG』。アルバム曲がツアーを通して育っていったのだということがよく伝わってきたし、“覚醒アイデンティティ” “花になれ”などそれ以前にリリースした曲もパワーアップしている。そして何より、演奏しているメンバー自身がとても楽しそうなのが良い。晴れやかな笑顔を浮かべる4人の姿が度々スクリーンに大写しになった。勢い余って山村が「3階席—!?」と煽ってしまうほど(※後に阪井にツッコまれていた通り、この会場には3階席が存在しない)、ステージ上も客席も一緒になって温度を高めた前半戦。メンバー紹介コーナーにてそれぞれがMCをしたあと、オーディエンスにも「(あなたたちの)一人ひとりが大切なメンバーなので最後までよろしくお願いします」と伝え、後半戦へ突入した。

メンバー自ら「音楽と向き合ったからこそ生まれた最高傑作」と位置づけたアルバム『EGG』。元々シャイな性格ゆえに思ったことを素直に伝えるのが苦手だというが、「だけどそこから逃げずに向き合っていこうと、このアルバムを作って改めて思いました」とこの場で改めて宣言する。そのあとに演奏された“今日の誓い”は今後も音楽や聴き手と付き合っていくための真摯な想いが表れていたし、隠しようのない自らの不器用さを許すことによって音に命を灯らせていくようだった“産声”も、《僕にしか出来ない笑い話 届けるように》と歌う“明日キミが泣かないように”も、今のflumpoolが鳴らすからこその説得力と輝きを宿している。桜吹雪が舞うような映像と全てを讃えるような真っ白な照明も相まって、目の前の光景はあまりに美しかった。

徐々に熱を帯びていくバンドのサウンドにピアノ&バイオリンが優美に絡んでいくセッションを経て、“夜は眠れるかい?”からいよいよクライマックスへ。「立ち上がれ、東京!」「燃え尽きようぜ!もっといけるだろ!」と煽りまくる山村の声に負けず、客席も右肩上がりにテンションを上げ、オーディエンスのタオル回しとカラフルな紙吹雪が彩る“World beats”で本編は終了した。「今こうやってみんなとライブができて幸せです……ちょっと伝わりづらいね」——アンコールにて、そうして言葉を探しながら冒頭に引用した話を始めた山村。自らの内面と向き合いながら、このバンドでしか鳴らせない音楽を届けていく決意を固めた彼らだからこそ、目の前の相手の存在も肯定することができる。誰もが日々闘っていることを分かってあげているからこその優しさが、この4人をまた強くさせているのだ。そうして彼らが掴み取った信念と進むべき道が、燦々と照らし出されるような、晴れやかなライブだった。翌日同会場にてファイナルを迎えた本ツアーは、このあと、海外(台湾&シンガポール)へと舞台を移していく。(蜂須賀ちなみ)
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