RADWIMPS野田洋次郎×新海誠、傑作『君の名は。』誕生を語る
2016.07.20 20:30
2016年8月24日、RADWIMPSの最新アルバム『君の名は。』が発売される。このアルバムは、新海誠監督の最新作『君の名は。』のサウンドトラックでもあり、予告編にも使用されている“前前前世”を含む主題歌4曲と、劇伴22曲が収録されている。現在発売中の『CUT』(8月号)では、野田洋次郎と新海監督の対談を掲載。映画監督と音楽家、というそれぞれの立場から、本作への思いや制作時のエピソードをたっぷりと語ってくれた。
新海「最初の脚本はRADWIMPSの名前があがる前に書いたものなんです。で、1回初稿が終わったあとにキーワードとして自分の中にRADWIMPSっていうものが出てきた。(中略)“君と羊と青”を聴いてて、そしたらあの曲の疾走感とか勢いに乗って最初の脚本とは違うものが出てきたんですね。たとえば手に『うぬぼれるな』とか顔に『バカ』とか書くやり取り、あれは最初なかったんですよ。」
もともとRADWIMPSが好きだったという新海監督は、RADWIMPSの曲が持つエネルギーや純粋な感情が作品とリンクしたことで世界観が広がったと語る。そもそも今回のコラボレーションに至ったきっかけは、監督と川村元気プロデューサーの会話からだったという。監督が「RADWIMPSが好きだ」と話したことから、川村氏が野田と監督を繋ぎ、楽曲制作をオファーするという経緯に至った。
野田「監督もラッドの曲を聴き込んでくださっていて、だからこそ『君の名は。』という世界を拝借して新曲を作ることが真っ当にやるべきことなんだろうなと思いました」
今回の楽曲制作についてこう語る野田は、1年半という歳月をかけて、新海監督の作品にかける情熱を受けながら、それに応えるべく全力で作品と向き合ってきた。それぞれ表現方法は違えど、お互いの熱い思いに応えようというその姿勢がぴったりと重なりあったからこそ、『君の名は。』という傑作が生まれた。ふたりの純粋な思いが詰まった物語の誕生に迫る必見のテキストだ。
CUT 2016年8月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143148