リアクション ザ ブッタが、今月11日に原宿Astro Hallで「Wonder Rule Release Tour 2016-2017 FINAL ワンマンライブ 〜あなたの勇気を照らす最後のRule〜」のファイナル公演を開催した。

BGMに合わせ大野宏二朗（Dr）がステージに登場すると、客席に向けて「うわぁ、凄いいるな!!」と叫び、満面の笑みでクラップを煽った。続いて、木田健太郎（Gt/Cho）と佐々木直人（Vo/Ba）が登場。バンドの代名詞ともいえる“仮面”のイントロが鳴り響き、その後間髪いれず“Wonder Rule”へ。MCでは、佐々木が満員のお客で埋め尽くされる様子を見渡しながら、「良かった……」と歓喜に満ちた言葉を伝えつつ、「いつもは品の良い客が多いけど、今日はそんなのブチ破りたいって思ってるけど、行けますか東京!?」と会場を煽った。

“孤独は最高です！”でミディアムテンポに繋げると、“無論ディスコード”“ナイカラ”を披露。そして、「アルバムには入っていたけど、今日のライブまで取っておいた曲を初めて歌います。大事なものを手放すことで、開ける道がある。そんな曲です」と、“ハチミツと君”が歌われた。

再びMCに入り、大野が「ツアーファイナルSOLD OUTありがとう!! 今回、北は仙台。南は福岡まで行きました」と伝えると、客席からは大きな拍手が。今回、ファイナルということで、中盤のMCでは、一番遠くから来たお客には3人のサイン入りのプレゼントが貰える企画が実施された。客席から「練馬」「長野」「広島」「福岡」などと声が上がる中、オーストラリアから来たお客が優勝し、会場は和やかなムードに包まれた。

その後、佐々木はファイナルだけのサポートキーボードとして松本ジュン（Key）を紹介。“迷い犬”“ふぞろい”、そして佐々木が「兄のために向けて作った曲。ただそれだけのために描いた曲です」と語り、“SHOW”を披露した。兄の影響でバンドを始めたという佐々木は、「結婚してバンドではなく、別の道に進んだ兄の夢を、俺が勝手に受け継いだと思っている」と想いを語った。

そして、バラードが続いた空気一掃するかのように“Fantastic Chaos”のイントロに合わせ、佐々木の「飛べ原宿!!」の煽りに客席が弾みだした。佐々木が、「もっと深いところまで落ちてこい。行けるところまでいこうぜ!!」と叫ぶと“fall fall fall”を演奏。客席は拳を力強く掲げ盛り上がりを見せた。

終盤、佐々木は「リアクション ザ ブッタとしては今年で結成して10周年です。キャリアとしてはいくつものステージを経験してきました。自分としては一歩一歩前進してると思っています。だけど、中には10年やってこれですか？ と言われたこともあった。何のためにバンドをやってるんだろう？ ってあらためて意味を考えなおしたら、正直よく分かんなくなって怖くなった。だけど、今日こうやって皆とステージを作ってあらためて思いました……俺たちを観に来てくれている、俺たちの音楽を必要としている人たちのために音楽をやっているんだと。もっともっと大きな景色を見る。あなたを連れて行く。俺たちの人生を賭けてそれを実現してみせます。そのために、何度負けても一緒に実現しましょう」と、リアクション ザ ブッタが歌う理由と覚悟が客席に伝え、本編ラスト“何度も”が披露された。

アンコールで再びステージに登場すると、佐々木からサプライズが。「今日のために新曲を用意しました!!」と伝えると客席からは歓喜の声が上がり、新曲“ドラマのあとで”を初披露。佐々木が、「次は本当のラストです。ラストは、大事な人に向けて描いた曲です」伝えるとバラード曲“君へ”を熱唱。すべてを終えたメンバーは、余韻に浸りながらも客席との記念撮影を行い、昨年11月から行った全国23公演のツアーは幕を下ろした。

＜セットリスト＞
M1. 仮面
M2. Wonder Rule
M3. 救世主
-MC-
M4. 孤独は最高です!
M5. 無論ディスコード
M6. ナイカラ
-MC-
M7. ハチミツと君
-MC-
M8. 迷い犬
M9. ふぞろい
M10. SHOW
-MC-
M11. Fantastic Chaos
M12. あなた
M13. fall fall fall
M14. 何度も
-ENCORE-
M15. ドラマのあとで
M16. 君へ