邦画史上初『彼らが本気で編むときは、』がLGBT賞の権威・テディ審査員特別賞を受賞

邦画史上初『彼らが本気で編むときは、』がLGBT賞の権威・テディ審査員特別賞を受賞

生田斗真主演の映画『彼らが本気で編むときは、』が、第67回ベルリン国際映画祭でテディ審査員特別賞を受賞した。なお、同賞の創設以降、31年目にして日本映画初の受賞となる。

同映画は、荻上直子監督が「トランスジェンダーの息子に、『ニセ乳』を編んで与えたお母さん」の新聞記事を目にしたことから着想を得て、自身でオリジナル脚本を書き上げた作品。トランスジェンダーのリンコ(生田斗真)と、彼女の心の美しさに惹かれ、全てを受け入れる恋人のマキオ(桐谷健太)の前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ(柿原りんか)。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの日々が描かれた物語となっているという。

今回の受賞にあたり、荻上監督は「非常に嬉しいです。トランスジェンダーの人が悩んでいるだけの映画は作るつもりは無くて、女性として普通に恋愛をし、仕事をし、生活を営んでいる普通の女性を描きたかったんです。今まで持っていた『普通』の概念を見直すきっかけになれれば嬉しいです」と喜びを語った。

映画情報は以下の通り。

●映画情報
映画『彼らが本気で編むときは、』
2017年2月25日(土)全国ロードショー
脚本・監督:荻上直子
主演:生田斗真
出演:桐谷健太 / 柿原りんか / ミムラ / 小池栄子 / 門脇麦 / 柏原収史 / 込江海翔 / りりィ / 田中美佐子 ほか
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