12月12日に、通算11枚目のオリジナル・アルバム『KEEP ON,MOVE ON』をリリースするウルフルズが、彼らにとって思い出のライブハウス、大阪・十三ファンダンゴにて12月2日(日)に実に10年ぶりのライヴを行なった。
十三ファンダンゴは、87年のオープンから今年で20周年を迎えるが、ウルフルズは88年12月30日にファンダンゴの初ステージを踏んでから約19年、そして、97年4月20日にサプライズ出演をして以来、10年ぶりの登場となった。19年前の初ライヴに客として最前列で観ていたのがドラムのサンコンJr.。メジャー・デビュー前までのウルフルズを育ててくれたこの場所で、デビュー後も約4年間、ほぼ毎月のようにライヴを行なっていた。今回のライヴは、全国のFMラジオ局を通じて募集された100組200名限定の完全招待制ライヴで、“ガッツだぜ!!”“バンザイ〜好きでよかった〜”“ええねん”“サムライソウル”などウルフルズの王道のヒット曲から、2007ABC夏の高校野球統一テーマ曲となっていた“両方 For You”など最近の楽曲まで、アンコールを含む全13曲を披露した。
メンバーはそれぞれ、ファンダンゴへの想いを熱く語っている。トータス松本は、「ファンダンゴ時代は、今思えば夢のような日々だ。自分たちのライヴはもちろんのこと、気になるバンドが出たりする日はちょくちょく出入りして、顔パスでドリンクまでもらって。ライヴはたいがい対バンで、対バンのお客を取ってやろうと躍起になっていた。初めてワンマンがやれた時は、もうまるで天下を取ったような気分だった。」と話している。そして、リーダーのウルフルケイスケは、「すべての始まりはファンダンゴから。チケットを手売りして、ライヴをやって終わったら精算して、その金でチラシやテープを作って、売って。そして、また、ライヴをやって、対バンライヴからワンマンライヴができるようになって、東京へ行けるようになって。原点です。」と話し、ジョン・B・チョッパーは、「ファンダンゴでのライヴがぼくらの始まり。初心忘るべからず。」と、サンコンJr.は、「あんまり「原点回帰」とか言いたくないんですが、僕らにとってファンダンゴというライヴハウスはまちがいなく「原点」です。僕らもファンダンゴも今も続けれてるというのは本当に嬉しいこと。デビュー15周年。ファンダンゴは20周年!そんな節目の年にファンダンゴでライヴできるなんて、さらに嬉しいことです。」とコメントしている。
ウルフルズは07年にメジャー・デビュー15周年、そして08年にバンド結成20周年を迎える。08年1月12日(土)埼玉戸田市文化会館から全国37ヶ所のツアー『KEEP ON, MOVE ON』がスタートし、結成20周年のメモリアルなツアーが展開されるだろう。