【追悼チェスター】リンキン・パークのファンサイト編集長が「ファン全員が家族」と呼びかける追悼文を公開

【追悼チェスター】リンキン・パークのファンサイト編集長が「ファン全員が家族」と呼びかける追悼文を公開

7月20日に自宅で自殺したリンキン・パークのチェスター・ベニントンをファンサイト「リンキン・パーク・ライブ」の責任者が追悼している。

「リンキン・パーク・ライブ」においてメディア編集長にあたるローグ・ソウルがリンキン・パークのファンに宛て、次のようなメッセージをサイトに掲載している。

「みなさん、本当に残念です。

この喪失は私たちひとりひとりにとっての喪失です。チェスター・ベニントンが今朝自殺したことが確認されました。

これを書いている今も何をこのページに書けばよいかのか、何を語ればよいのか、実のところ自分でもよくわかりません。チェスターがいなくなってしまったことが信じられませんし、なにを考えてもただ心が張り裂けるような思いです。しかも、今日はチェスターの親友、クリス・コーネルの53回目の誕生日で(それに今日だったというのはただの偶然かも知れませんが)、こんな日にぼくたちを残していってしまうなんて、あまりにも悲劇的で悲しいと思います。誰にも今回のことは予見できなかったはずです。

個人的に、人生で最悪の数か月を過ごしていました。交際していたガールフレンドが他の人のところに行ってしまって、この間の海兵隊輸送機墜落事故で旧友のひとりが命を落とし、今度はぼくのヒーローが自殺した、ということがわずか2週間のうちに起きたのです。
そんな数ヶ月間、ぼくはなんとかやっていくためにリンキン・パークの音楽にかなり頼っていました。なんとかやり過ごすために"Leave Out All the Rest"、"Sorry for Now"、あるいは"Crawling"まで聴くことになりました。
チェスターの声はなににも代えがたいものですし、歌詞の言葉ひとつひとつにそれぞれの感情が込められていて、チェスターが感じていたものを、彼の歌を通して感じ取ることができます。

ぼくがチェスターに初めて会ったのは2か月前にニューヨークで行われたシークレット・ライブでのことです。チェスターはぼくと握手をして『いろいろありがとう』と言いました。
とっても簡単な言葉でしたが、ぼくがこの言葉を忘れることは決してありません。この短い言葉があまりに純粋で、そこにあまりにも気持ちが込められていて、彼が本当にそう思っているということが感じ取れました。チェスターは誰に対しても、決して間違った行いなどしない人物だったのです。

たとえ、"In the End"や"Numb"しか知らなくても、"And One"が死ぬほど好きだという真のハードコア・ファンでも、リンキン・パークが世界中のあらゆるところに住む誰もの心を動かしたバンドだということに変わりはありません。怒りを発散させずにはいられない10代特有の情熱だろうと、生涯にわたって情熱を傾けようと、リンキン・パークはいつも人生で困った時に待っていてくれていたのです。
チェスターの声とそのミュージシャンとしての資質は、伝説とさえいえるもので、もう二度と目にすることはないようなものです。

今後のリンキン・パークがどうなるのかは、実際問題として誰にもわかりません。ぼくにわかるのは、この先どういうことになろうとも、ぼくたちは音楽とこのバンドへの愛でひとつになった家族なんだということです。
ぼくたちは『リンキン・パーク・ライブ』です。ぼくたちは『リンキン・パーク・アソシエーション(やはりリンキン・パークのファンサイト。以下同様)』です。ぼくたちは『リンキン・パーク・ファン・コーナー』です。ぼくたちは『リンキン・パーク・ソルジャー』で、それはこれからも決して変わることはありません。永遠に最後まで、ぼくたちはお互いを支え合っていきますし、これはこれからも変わることはありません。

あなたやあなたの知り合いの誰かが精神的な不調で苦しんでいるようなら、必ず誰かの助けを求めてください。今回のことでわかるのは、自分が誰であろうと、なにを持っていようと、関係ないということです。
精神障害は誰にでも起きることです。もし自殺を考えるようなことがあったら、必ず相談するか、電話相談に連絡してください。あなたの命はかけがえのないものですし、あなたを愛している人たちはいますし、あなたが早すぎる死を迎えたらうちひしがれる人たちもいるのです。もし必要ならここにいる誰もがあなたのために応じるはずです。希望を捨てないでください。トンネルの終わりには必ず光が見えるものです。

チェスター、いろいろありがとう。さようなら、そして心の底から、あなたが魔物から解放されたことを願います。安らかにお眠りください」
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