「reputation」1:音楽賞を獲る時の「表情が毎回同じ」?
テイラー・スウィフトはこれまでに7度に渡るグラミー賞の受賞の他、ビルボード・ミュージック・アワードやブリット・アワードなど数々の主要な音楽賞を受賞している。その授賞の発表の度に見せる驚きの表情がどれも似ていることから、自分でも受賞を予想しているクセに「so fake(あまりにもわざとらしい)」と言われるようになってしまった。
そして段々と、受賞の際のテイラーの表情を集めた映像や画像集などが拡散されるように。「Hollywood Reporter」では「Taylor Swift Can't Believe It(テイラーは“信じられない”様子)」と題された映像が紹介されている。
「reputation」2:「被害者面のテイラー」?
テイラーが頻繁に「被害者面」をするとの「世評」についてだが、これはキム・カーダシアンの発言から広まったものだと言われている。
「GQ」のインタビューに答えたキムは前述の“Famous”の歌詞問題が話題に上がると、テイラーが歌詞に許可を出したとされる電話の中で「グラミーのレッド・カーペットでは、メディアはこぞって私が(歌詞に)猛反対したって前提で話してくるでしょうね。でも、私は笑いながら『あのジョークはあなたたちに向けられたものなのよ、あの歌詞の件は私も了承済みなんだから』って言うつもりよ」と話していたと発言。それに対しキムは「待ってよ、あんた(テイラー)はグラミーのスピーチで私の夫をディスって、“また”被害者ヅラしたでしょ? って感じだったわよ」と、スナップチャットでは公開していなかった部分の会話も暴露したのだ。
なお、キムは自身のリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』の中でも「被害者面」との言葉を使い、「私はこれからもずっとカニエの味方」と発言していた。
「reputation」3:「テイラー・スウィフト軍団」が「作られすぎている」?
「テイラー・スウィフト軍団(Taylor Swift's squad)」と呼ばれるテイラーの友だちのグループがあることはよく知られているが、そのメンバーには親友と言われているセレーナ・ゴメスをはじめ、カーラ・デルヴィーニュやジジ・ハディット、カーリー・クロスなど、容姿端麗で高収入なスーパーモデルや女優がほとんどを占めている。
テイラーのインスタグラムなどに投稿される彼女たちの写真を見ると軒並み長身で細身、ブロンドの人数も多いことから「全員同じように見える」との嘲笑を受けるように。後には「カルト集団になりつつある」、「もはや怖い」とまで言われるようになった。
「テイラー・スウィフト軍団」のメンバーも出演した“Bad Blood ft. Kendrick Lamar”のミュージック・ビデオがMTVビデオ・ミュージック・アワードの「最優秀ビデオ賞/Video of the Year」を受賞した際には、ノミネートもされなかったニッキー・ミナージュが「痩せてる子たちがMVに出てたらノミネートされたのかもね」との皮肉をツイートしていた。
「reputation」4:テイラーは別名「レジーナ・ジョージ」?
カルヴィン・ハリスとの破局後の“This Is What You Came For”の作詞問題やケイティ・ペリーとのダンサー引き抜き事件などもあり、「テイラーは意地が悪い」との「世評」が付いて回るようになる。
次第に映画『ミーン・ガールズ』の意地の悪い登場人物、レジーナ・ジョージに例られるようになり、テイラーのWikipediaが荒らされてしまった際にも、「別名」の欄に「レジーナ・ジョージ」と記載されていた。
なお、ケイティ・ペリーはツイッターで「羊の皮を被ったレジーナ・ジョージに気をつけて……」と投稿していた。
こうした「reputation」がテイラーに向けられていることはもちろんテイラー自身も承知のはず。その上で、今回の“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオの制作に至ったのだ。ビデオの中ではこれらの「reputation」を次々と皮肉り、ひとつの作品に転換させている。
アルバムのリリースまであと2ヶ月ほどあるが、その間にテイラーからのサプライズはあるのだろうか。そして、他の新曲はどのようなものに仕上がっているのだろうか。「脱皮」を果たしたポップ・クイーンからの続報を待ちたい。