QOTSAのジョシュ・オム、ライブ哲学を語る。「観客は考え方がオープンな個々人の集まりでいてほしい」

QOTSAのジョシュ・オム、ライブ哲学を語る。「観客は考え方がオープンな個々人の集まりでいてほしい」

新作『ヴィランズ』がイギリスのアルバム・チャートで1位に輝いているクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジだが、ジョシュ・オムは自分たちのライブで自身が観客に働きかけるその哲学について語った。

観客の間での揉め事を目撃すると、しばしばステージ上から何らかの行動に出ることでジョシュは知られている。そうした行動の動機についてジョシュは「NME」の取材に次のように説明している。

「オランダでのことで、確かLowlands Festivalでのことだったと思うんだけど、野郎が最前列のすぐ脇で、女の子の顔を殴りつけてるのを目撃したんだよ」

「俺は昔からずっと、人が不当に暴行されるのを見るのがなによりも嫌いだから、こっちは“しゃべり”を使って、その暴行野郎に暴行をしかけようとするんだ。そういうこと何度もやったことあるよ。マイクを持ってるのは俺だけだからね、俺が誰かを一方的にボコってるようにしか見えないかもしれないよな。実際、そうなんだけど」

ただ、そうした行動の意図として次のような思惑があるとも語った。

「たぶん、俺たちの観客から、人種差別的だったり、同性愛嫌悪的だったり、性差別的だったりするあほんだら連中を排除したいってことだと思うよ。俺たちの観客には、考え方がオープンな個人個人の集まりであってほしいっていう考えなんだよ。(新作のプロデューサーに)マーク・ロンソンを選んだのだって、そういうのを嫌がりそうな奴らをもう最初から追っ払うためのものだったのかもしれないし」


また、自分たちはポップ・バンドだと思うかという問いには「うん、そう思うよ」と認めながらも次のようにも続けている。

「自分たちはアート・バンドなんだと思うな。以前ペンキ工場で火事があって、その時すべての色がごっちゃになりながら爆発したっていうんだけど、そういうもんだと思うよ。でも、要は自分から周りに溶け込むようにしないってことだよ。だから、俺たちにはずっとアートとポップ、ヘヴィーさと暗さも同時に備えてきたと思うよ。ある種の間抜けさもいつもあるよね」
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