NINのトレント・レズナー、薬物やアルコールが自分の創造力を阻害したと語る

NINのトレント・レズナー、薬物やアルコールが自分の創造力を阻害したと語る

EP3部作のうち『ノット・ザ・アクチュアル・イベンツ』、『アッド・ヴァイオレンス』をリリースしたナイン・インチ・ネイルズだが、トレント・レズナーはかつて薬物やアルコール依存症に陥った理由やその後の自身の体験を明らかにしている。

「Kerrang! Magazine」の取材に応えたトレントは次のように薬物やアルコールに耽溺していた日々を振り返っている。

「自分の人生における薬物や酒の役割というものを美化していたんだよね。だからといって、ああいうものに溺れることで逃避ができたり、大きな安心感を得られて、痛みをやわらげることができたということを否定するつもりはないんだ。ただ、最終的にはものすごく混乱した状態に行き着いて、いろんなものが破壊されていくんだよ。俺の場合には自分の創造性そのものが破壊されてしまったんだ」

「その後はああいうもの抜きで、そしてそれに付随するもの、人、支えや習慣抜きで生きていくことを学習しなくちゃならなくて、ぶざまな体験だったよ。でも、いったん地に足がついてきて、そういうものを使わない状態で自分の脳がどう機能するかわかってくると、少なくとも音楽についてはそれ以前よりもいろいろできるようになったことがわかった。というのは自分のやっていることを後から思い出せるからなんだ。物事についてもっと深く考えらえるようになったよ」

ただ、薬物やアルコールをやめても自分の表現の暗さは変わるものではないと次のように説明している。

「俺は自分の感情にインスピレーションを受けてきたし、そういう感情についてはなるべく正直に表現して行こうと思ってるんだ。例えば『ノット・ザ・アクチュアル・イベンツ』は長いことやってなかったような、本当に醜い内容の作品なんだ。もちろんしらふで制作したんだよ。やっと気づいた感情の暗い穴の中にも今は入って行けるんだよ。しらふになってからはなるべく行かないようにしていた闇の中にもね」

「別に薬物をまた使ってるわけじゃないよ、ただ自分が感じてきたもの、俺の一部が今もまだ感じるものをもっと深く考えるようになってきたんだ」


なお、トレントはデヴィッド・ボウイの死後、デヴィッドからの助言が薬から足を洗うきっかけになったことを「The Guardian」に明らかにしていた。
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