ベック、新作でみせた最新型ポップを語る。「思いが結実した宝石のようなものを自分も見つけたい」

ベック、新作でみせた最新型ポップを語る。「思いが結実した宝石のようなものを自分も見つけたい」 - 『rockin'on』11月号より『rockin'on』11月号より

10月11日にはニュー・アルバム『カラーズ』の日本先行発売、23日と24日には来日公演を控えるベック
9月30日(土)発売の『ロッキング・オン』11月号には昨年のフジロック来日時に行われたインタビューが掲載されている。

そもそも『カラーズ』は昨年秋にリリース予定だったものが、ベックの100%の理想に辿り着くまで試行錯誤が繰り返され、1年発売延期となっていた。
このインタビュー時点ではアルバム10曲中8曲のみが完成しており、かつ新作に収録された音源は昨年時点から更に大胆なアレンジと修正が加えられている。

「これまでのアルバムと比べても、群を抜いて精密で粘り強いプロセス」が必要だったという『カラーズ』、ここまでしてベックが作りたかった最新型ポップとは一体何なのか、ベックが自身の言葉で語っている。

「今回のニュー・アルバムでは、ソングライティングに焦点を合わせたんだ。何より曲が大切、という。今までの僕のアルバムは、サウンドとか、空気感とかをより重視していたのがほとんどだったよね。でも今回は、メロディや歌詞の言葉遣いや、表現の部分に出来る限り多くのエネルギーを注ぐようにしたんだ」


「今回の曲に求めていたのは、シングルさを備えつつ、それでいて……薄っぺらいものにはしたくなかったんだ。(中略)最高のポップ・ミュージックって、ぱっと見とてもシンプルなのに、実はすごく洗練されているよね。そういうものを僕も目指していて」


「実際に作るとなると、不可能にも思える」作品に魅せられるというベック、自身のアルバム制作に対するアティチュードについては以下のように説明している。

「僕が愛する音楽って、僕から見ると、どれも謎だらけなんだよね。(中略)そういう曲があるから、レコードを作り続けるんだと思うよ、特別な曲を自分も作りたい、っていう」


「(インタビュー中で)さっき素晴らしい作品を宝石に例えたけど、思いが結実した、宝石のようなものを自分も見つけたいんだ。それでもやっぱり、生身の人間である以上、悪戦苦闘は避けられないものなんだ」


インタビューではこの他にもアルバム制作過程やインスピレーションを受けたアーティストについて語っており、更に特集では新作のレビューを読むことができる。



『ロッキング・オン』11月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143907

ベック、新作でみせた最新型ポップを語る。「思いが結実した宝石のようなものを自分も見つけたい」 - 『rockin'on』2017年11月号 9月30日発売『rockin'on』2017年11月号 9月30日発売
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