マリリン・マンソン、10枚目となる新作を語る。あの過激なMVや、幻の「トランプ批判」映像の真意とは

マリリン・マンソン、10枚目となる新作を語る。あの過激なMVや、幻の「トランプ批判」映像の真意とは

10月6日に10thアルバム『ヘヴン・アップサイド・ダウン』をリリースしたマリリン・マンソン「Consequence Of Sound」のインタビューに答え、新作収録曲の“WE KNOW WHERE YOU FUCKING LIVE”、“SAY10”、そして“Revelation #12”について語っている。

Marilyn Manson - WE KNOW WHERE YOU FUCKING LIVE

“WE KNOW WHERE YOU FUCKING LIVE”は監視社会といえる現実の社会を歌ったものだが、ミュージック・ビデオでは「WE KNOW WHERE YOU FUCKING LIVE(おまえの住んでいるところは分かっている)」というコーラスが強調され、マリリン・マンソンと武装した修道女の集団によってある一家が襲撃される内容になっている。

過剰な内容により物議を醸したこのビデオの内容の真意について、マンソンは次のように説明している。

それなりの混乱を引き起こすのはいいことだよ。そして政治については触れないってこともね。退屈だから。もう飽き飽きしてるし。ブッシュの頃もうんざりしてたし、その後の大統領の時代も同じだよ。

ただ、みんなは俺が「SPIN」誌の編集長の口に拳銃を突っ込んだ時のことを知りたいみたいで、何かにつけて聞いてくるんだけど、俺がいいたいのはその後身を隠したのがトランプ・タワーだったっていうことだけだね。

つまり、トランプに関して言いたいのはそれだけ。暴行罪なんかに問われた後、俺はトランプ・タワーに身を隠していたのさ。

(※マリリン・マンソンが『メカニカル・アニマルズ』の大ヒットでブレイクしていた1998年、「SPIN」の編集長クレイグ・マークスが確約していた表紙を突然中止に。それに腹を立てたマリリンはマークスのところへ押しかけ暴行を働いたとされている。マークスはその後訴訟を起こし、マリリンもマークスを名誉棄損などで反訴した)

しかし昨年のアメリカ大統領選の投票日に公開した“SAY10”の音源を使った映像には、トランプ米大統領と思しき人物が首を斬られた姿が映っていた。

現在は削除されているこの映像の中で、マンソンは聖書のページを引きちぎってバラまき、顔の部分がえぐられた首を手にしている。髪型やスーツを見る限りトランプ大統領を表しているのではと話題になっていたものの、この件について尋ねられたマンソンは以下のように答えている。

何の話をしているんだからさっぱり分からないんだけど。確かに俺のビデオは出回ったけど、何か理由があってか、もうインターネットからは消されてる。

あの映像は大統領選の選挙の日に公開されてるんだから、あの時点ではまだ誰も大統領になってなかったんだ。だから、大統領になってほしい人はいても、大統領はまだいなかった。

そのシーンの人物はスーツを着ていて、赤いネクタイを締めていたというだけのことだろ。それよりも重要なのはビデオの中で、俺が聖書のページを降らせていること、そしてさらにあの“SAY10”の歌詞で、「現金は貧者の金だ」って歌ってるってことだ。


MARILYN MANSON - SAY10

現在では公式のミュージック・ビデオとしてジョニー・デップが出演するビデオが公開されている同楽曲だが、この曲についてマンソンは以下のように話を続ける。

ただ、面白いんだけど、子供の頃の持ち物の整理をしてたら高校3年の頃のノートが出てきたんだ。ノートには『ブライアン・ワーナー グレン・オーク高校』と記されてあって、1ページ目にピンクの蛍光ペンで「SAY10」って書きつけてあったんだよ。だから、これはそれだけ長く俺の脳ミソの中に刻まれたフレーズなんだね(Say10はSatan(悪魔)の読みをもじったもの)。

なかなか捻りの利いたフレーズだとは思うけど、これがこのアルバムの軸になってる曲だとは思わないし、その先を待つことにしたんだよ。そして、その待つってことをしていなかったら、このアルバムを決定づけた楽曲に出会うこともなかったんだ。

それが“Revelation #12”、“Saturnalia”、それと“Heaven Upside Down”だったんだね。特に“Heaven Upside Down”はこのアルバム全体を説明する曲になってると思うんだ。アルバムのタイトル曲としてもね。だから、やっぱりあらゆるものにはその存在理由があるんだよ。


次のページ新曲“Revelation #12”はビートルズ“Revolution #9”へのオマージュ?
公式SNSアカウントをフォローする

洋楽 人気記事

フォローする