【ホラーだより】シリーズ4作目にして最恐。『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの理由4つを解説

【ホラーだより】シリーズ4作目にして最恐。『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの理由4つを解説 - 『アナベル 死霊人形の誕生』『アナベル 死霊人形の誕生』

今月13日の金曜日、死霊館シリーズの最新作『アナベル 死霊人形の誕生』が日本公開を迎えた。『死霊館』(2013)、『アナベル 死霊館の人形』(2014)、『死霊館 エンフィールド事件』(2016)に続くシリーズ4作目の本作は1940年代から50年代を舞台にし、人形アナベルの起源に迫る作品となっている。


本記事では、寒さ深まるこの時期にシリーズ最大レベルの恐怖を提供してくれている『アナベル 死霊人形の誕生』が「なぜこんなにも怖いのか」、その理由4つを確認していく。

【ホラーだより】シリーズ4作目にして最恐。『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの理由4つを解説 - 『アナベル 死霊人形の誕生』『アナベル 死霊人形の誕生』

まずは一旦、本作のあらすじをご紹介。

舞台は、12年前に幼い愛娘を亡くす悲劇に見舞われた人形師と、その妻が暮らす家だ。夫婦はその家で、孤児院の6人の少女たちと保護者としてのシスター1人を住まわせることに。しかし家の中には不気味な雰囲気が漂っており、子供たちの1人ジャニスはその異様な空気にいち早く気づく。

そしてジャニスが入ることを禁じられた部屋に入ると、そこには人形のアナベルが座っていた。ジャニスが部屋に入ったことによって封印を解かれたアナベルは、執拗にジャニスを追い詰める。そして他の子供たちも次々に襲われ始めるのだが、孤児である彼女たちはどこにも逃げることができない。

なぜアナベルは執拗に少女たちを襲い続けるのか? そもそも、アナベルはどこから誕生したのか……?

死霊館シリーズは今後、スピンオフも含めさらに3本が公開・制作予定だ。『アナベル 死霊人形の誕生』を早速観に行ったという人も、まだこれからという人も、シリーズ全7作の中盤となる本作でその怖さの理由を一旦確かめておこう。

1. 「アナベル」という人形が実在するという事実


【ホラーだより】シリーズ4作目にして最恐。『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの理由4つを解説 - 『アナベル 死霊人形の誕生』『アナベル 死霊人形の誕生』

死霊館シリーズに共通する事実として、人形の「アナベル」が実在するという前提がある。この人形は今も、著名な心霊現象研究家であるウォーレン夫妻所有のオカルト博物館で厳重に保管されている。この事実こそが、シリーズから受ける怖さレベルを格段にアップさせている第一の理由ではないだろうか。

劇中に登場するおどろおどろしい古びた陶器の人形とは違い、実物のアナベルは1970年、ある女性が当時28歳の娘で看護士のドナにプレゼントした可愛らしいぬいぐるみだ。

ドナがルームメイトのアンジーと共に住む家にアナベルを持ち帰りしばらくすると、アナベルはドアが閉まっていたはずの部屋の中に移動するなど、勝手に動き回るようになったのだという。オカルト情報メディア「History VS Hollywood」によると、ある日ドナとアンジーが帰宅するとアナベルが椅子の上に膝立ちの状態になっていたこともあるのだという。アナベルは布製のぬいぐるみのため関節がなく、膝立ちのポーズがとれる作りではないにも関わらずだ。

またウォーレン夫妻の証言などによると、映画で描かれているほどではないにしろ、アナベルが実際に人間に危害を加えたこともあるようだ。確認できる限りではアンジーのボーイフレンド、ルーの胸に7本の引っ掻き傷(横に4本、縦に3本)を負わせている。傷を負った直後は燃えるように熱い感覚があったにも関わらずたった2日で治り、傷跡も残らなかったのだという。

他にも子どものような拙い字で書かれたメモが部屋に落ちていたり、アナベルの身体に血痕が付いていたりなど、映画での描写と事実が一致するエピソードは復数ある。メモに関しては、ドナもアンジーも持っていなかった古い羊皮紙に「Help Me」、そしてルーが傷を負う前には「Help Lou(ルーを助けて)」と書かれたものが床に落ちていたのだとか。

2. 主人公の女の子、ジャニスの脚が不自由であるというもどかしさ


【ホラーだより】シリーズ4作目にして最恐。『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの理由4つを解説 - 『アナベル 死霊人形の誕生』『アナベル 死霊人形の誕生』

『アナベル 死霊人形の誕生』に登場する主人公、ジャニスはポリオを患っているため、片脚が不自由だ。他の女の子たちと一緒に行動するにも思い通りには動けない。その障害のために心のどこかで引け目を感じているものの、子供らしい好奇心は強いため、入ることを禁じられたアナベルがいる部屋にも誰よりも先に足を踏み入れてしまうという役どころだ。

この「脚が不自由で歩けない」という設定こそがこの映画の恐ろしさを倍増させ、アナベルの無慈悲さを際立たせる。動き始めたアナベルに襲われるようになってからも走れないせいで、うまく逃げることができないのだ。

さらに劇中には、かつて職人だった家の主人が作った階段昇降機が印象的に登場する。階段を自力で上り降りすることが難しいジャニスにとっては大きな助けになるとはいえ、1950年代当時の作りであるため、当然ながら現代の電動昇降機とは比べものにならないほど動作が遅いのだ。

そしてもちろん、階段昇降機がうまく動かないせいで起こる悲劇の演出もあり、「ジャニスの脚が不自由である」という大前提が大きなスパイスとして機能してくれている。

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