エド・シーラン、薬物依存症になっていたことや自転車事故の経緯について語る

エド・シーラン、薬物依存症になっていたことや自転車事故の経緯について語る

自転車での事故により手首と肘を骨折したため、来日公演が中止となったエド・シーランが、薬物依存症に陥っていたことを明らかにしている。

英TV番組「The Jonathan Ross Show」に出演したエドは、いったん成功したら名声や有名人になることと折り合いをつけていかなければならなくなると説明した後、しかし、それがうまくできなかったと次のように説明している。

業界に入ったら(有名人であることに慣れることは)必要なことだし、それに適応しなくちゃいけないんだ。でも、ぼくの場合、ずっとツアーに出っ放しだったから、まるでそれができなかったんだよ。で、よくみんなが雑誌とかで読むような有名人になってからの落とし穴とかがあると思うんだけど、ぼくはそのすべてにはまることになったんだ。おもに薬物とか


それまでは薬物に手を出したことはなく「何もやったことがなかったんだ。それがだんだんぬかるみにはまり始めて…。1年のオフをとったのはそのせいで、その間に足を洗ったんだよ」と説明している。

また、具体的に薬物をやめた方法についてエドは次のように明かしている。

仕事に没頭することにしたんだ。なにかの影響を受けていると仕事はできないし、曲も書けないし、パフォーマンスもできないから、仕事をやっていればやるほど、薬に手を出すことも減ってきたんだよ。実際、自分が今いるところまで来られたのはずっと仕事に没頭してきたからで、時間がある時にやる暇つぶし程度のもののせいでそれを諦めることなんて到底できないからさ。


ただ、依存症に陥っている自覚症状は当初なかったと次のように振り返っている。

そうなってるって自分でもよくわからなかったんだ。なんとなくだんだんとそうなり始めて、一部の人たちに部屋の隅まで連れて行かれて「落ち着きなよ、どうしたんだよ」ってなだめられることが多くなってね。最初は本当に楽しくてやってることで、パーティーとかでキメるんだけど、徐々にひとりっきりでもやるようになって、するともう楽しくもなくなっていくんだ。それで目を覚まされて、1年休みを取ることにしたんだよね。


これまでインタビューなどでエドは最新作『÷(ディバイド)』を制作するにあたり、1年間休みを取ったのはソーシャル・メディアやインターネット、携帯での連絡などをいったん切り離したかったからだと説明していた。

なお、ビールも大幅にやめたことで減量にも成功したことを明らかにしていて、次のように説明している。

ビールを必要以上に飲むのをやめたんだ。といっても1パイントくらいなら、今でも飲んでるよ。でも、前はパイントを5、6杯は飲んでたから。で、今はパイントを飲んだら、もうちょっとカロリーの少ないものに変えるっていうか……ビールってさ、パンを1斤食べてるようなもんだからね、だから、パン1斤もなさそうなものを飲むっていうか。やっぱり1日の最高の褒美はビールの1杯目だから。2杯目が1杯目ほど旨いってことは絶対にないし。だから、その後は、ワインとかジンとかに変えるんだ。


Ed Sheeran - Galway Girl

また、今回の自転車での事故は英サフォーク州で急勾配の坂を走行中に転倒したものだとも明かしている。

どういうことだったかというと、転んで、起き上がって『痛てぇ』と思って、でもそれからその自転車でパブに行ったんだ。そのまま帰って寝て、朝の5時くらいにものすごい痛くなって目が覚めたんだよ。それで病院に行ったんだ


さらに当初はツアーを中止にするつもりはなかったとも語っている。

「いや、(ツアーは)やるよ」って思ってたんだけど。ライブはやるからと言い張りたかったけど、無理にやるともう二度とギターを弾けなくなるからって言われて、これは言うことを聞いた方がいいかなと思って。

ぼくのライブはワンマン・ショーだから、手が使えないとなったらショーの半分の要素がもうないってことなんだよね。だから、ツアーの一部を中止にせざるをえなくなって、ほんと残念なんだけど。ぼくが(自分のせいで)ライブを中止にしたのは実はこれが初めてなんだよ


なお、2013年には公演の当日の朝4時頃にビール瓶をスティック代わりにしてドラムを叩いてたところ、瓶が割れて怪我をして13針縫った後でライブに臨んだこともあったという。
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