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    エド・シーラン:独奏スタイルを貫いてきた彼がなんとバンドセット!? オールキャリアの集大成「ザ・マスマティクス・ツアー」来日公演を徹底レポート!

    エド・シーラン:独奏スタイルを貫いてきた彼がなんとバンドセット!?  オールキャリアの集大成「ザ・マスマティクス・ツアー」来日公演を徹底レポート! - rockin'on 2024年4月号 中面rockin'on 2024年4月号 中面

    現在発売中のロッキング・オン4月号では、エド・シーランの来日ライブレポートを掲載しています。
    以下、本記事の冒頭部分より。



    文=粉川しの

    年明け早々に来日したブルーノ・マーズを皮切りに、1月、2月の東京ドームは大物アーティストの公演が毎週のように繰り広げられるスペシャルな空間となったが、エド・シーランもまた4年9ヶ月ぶりにドームのステージに立った一人だ。

    「東京に来るのがずっと夢だった、戻って来られて本当に嬉しい」とMCで言っていたエドだけに、来日中はポケモンセンターで爆買いしたり、ONE OK ROCKのTakaのプライベートパーティーに飛び入り参加してカラオケを楽しんだり、猫カフェで弾き語りを披露して猫たちに煙たがられてみたりと、その充実ぶりはSNSでも連日バズっており、海外のファンからは「エドは仕事で日本に行ったんじゃないのか? それとも単なる観光?」などと揶揄われていたほどだ。

    「ザ・マスマティクス・ツアー」と題された今回のツアーは、そのタイトルにも要約されているように、エド・シーランのデビューアルバム『+(プラス)』から昨年の『−(サブトラクト)』までの、いわゆる彼の「記号時代」を締めくくる集大成的な内容となっている。セットリストも各アルバムから満遍なく選曲されており、カラフルで高揚感に溢れたツアーになったと言っていいだろう。

    でも、エドがかくも力強いパフォーマンスができるようになるまでには、紆余曲折があった。ここ数年、彼が公私共にタフな状況にあったことはよく知られている。親友を亡くし、自身のうつ病に苦しみ、妊娠中の妻は病に倒れた。“シンキング・アウト・ラウド”にまつわる理不尽な盗作疑惑と泥沼の裁判は、もちろん無罪を勝ち取ったものの、精神を擦り減らす辛い日々だったのは想像に難くない。

    そうしたトラウマティックな経験の数々を経てリリースされた『−』は一種のセラピーアルバムであり、もしも同作を冠してのツアーであったなら、全く違うモードだったかもしれない。でも、今回は「−」ではなく「マスマティクス(+− =÷×)」だった。苦難を乗り越えた先で獲得したポジティビティと変化が、はっきりと刻まれていたステージだった。(以下、本誌記事へ続く)



    エド・シーランの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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