11月10日リリースのテイラー・スウィフトのニュー・アルバム『レピュテーション』より“...Ready For It?”のミュージック・ビデオが公開された。
すでに公開され大きな話題となった“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオとは打って変わって、『ブレードランナー』や『ゴースト・イン・ザ・シェル』などのSF映画の雰囲気を醸し出している“...Ready For It?”のビデオだが、様々な隠しネタが含まれている点は“Look What You Made Me Do”と変わりないようだ。
Taylor Swift - …Ready For It?
「People」や「Cosmopolitan」、そして「Elite Daily」の記事を元に、ビデオに隠された様々なネタを紹介していく。
まず0:14頃にテイラーの背後の壁に書かれた「89 91」という数字。これは、テイラーとテイラーの現在のボーイフレンド、ジョー・アルウィンのそれぞれの出生年だ。
ジョー・アルウィンへの言及はこれにとどまらず、0:26辺りに映るネオンには「約瑟夫」と、ジョーの正式名ジョセフの漢字表記と思われる3文字が登場する。
この他にも人名に関しては0:31で「艾迪」という漢字が映るが、これは中国語読みで「エディ」だ。テイラーは以前、俳優のエディ・レッドメインとの短期間の交際が報じられていたことがある。もしくは親友として知られるエド・シーランを意味しているとも考えられるものの、この「艾迪」が持つ意味ははっきり分かっていない。
続いて0:20辺りには「蛇年」という漢字が書かれた看板が映る。キム・カーダシアンを発端に「嫌味な人」や「ずる賢い奴」という意味を持つ「#TaylorSwiftIsASnake(テイラーは蛇)」というディスりを受けてきたテイラーは、これを逆手に取って新作の予告に蛇の動画を投稿し、“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオでも蛇のモチーフを複数回に渡って登場させていた。
そして偶然にも、テイラーの生まれ年である1989年は干支でいう巳年である。これを知ってか、「蛇年」という看板で分かる人には分かる小ネタを登場させているのだ。
「#TaylorSwiftIsASnake(テイラーは蛇)」の経緯については、以下の記事で詳しく説明している。
さらに1:00ではマントを被ったダークなテイラーと、ガラスケースに囚われ、『攻殻機動隊』の光学迷彩スーツのようなものを身に着けたテイラーが対面するシーンが続く。ここでは後者のテイラーが“Blank Space”(『1989』)のミュージック・ビデオで見せたような白馬に乗っているため、「過去のテイラー」と「生まれ変わったテイラー」の対峙を意味しているのではと読まれている。
Taylor Swift - Blank Space
そして最後のシーンの3:13辺りには“Look What You Made Me Do”のビデオの最後に使用されていた飛行機に似たセットが映り、「They're burning all the witches(みんなが魔女たちを燃やしてる)」との文言が書かれている。
この箇所についてははっきりとした答えは出ていないようだが、「魔女たち」というのが“Look What You Made Me Do”のビデオで見せたような「過去のテイラーたち」を表しているのか、『レピュテーション』の収録曲の歌詞なのか、それとも前述のキム・カーダシアンとのいざこざで、自分が魔女狩りのような扱いを受けたことを示唆しているのかなど、様々な予想が立てられている。
他にも「名誉」と書かれた看板や、テイラーのラッキー・ナンバーであり出生日の「13」に加え、「All Eyes On Us」、「Ur Gorgeous」、「This Is Enough」、そして「I Love You in Secret」という言葉が壁に書かれている。
「Ur Gorgeous」はすでに音源が公開されている新曲“Gorgeous”を意味していると考えられるため、その他の3つはまだ公開されていない新作収録曲へのメタファーなのではと予想されている。
“Look What You Made Me Do”、そして“...Ready For It?”に続く次回のミュージック・ビデオはどの楽曲で、そしてどのような作風になっているのだろうか? 『レピュテーション』のリリースまであと10日ほど。テイラーのさらなるサプライズに期待したい。
“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオに隠されたメッセージの数々は以下の記事より。