テイラー・スウィフトの「脱皮」の裏にあった「reputation(世評)」を総ざらい

テイラー・スウィフトの「脱皮」の裏にあった「reputation(世評)」を総ざらい

突如すべてのSNSの投稿を削除した後、8月21日(現地時間)から謎の蛇の動画を投稿しはじめ、その後ニュー・アルバム『reputation』を11月10日にリリースすることを発表、そして27日には「MTVビデオ・ミュージック・アワード」授賞式にてニュー・シングル“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオを解禁したテイラー・スウィフト。


今回の新作発表の予告に使われた「蛇」だが、これは何を意味しているのか? そして、タイトルの『reputation(世評)』に込められた意味とは何なのか?

本記事ではテイラーが新作の予告に使った「蛇」の由来、そしてテイラーがこれまで受け止めて続けてきた「reputation(世評)」を見ていくことで、彼女が「reputation」を逆手に取り「脱皮」を果たすまでの流れを追っていきたい。


キム・カーダシアンから始まった「#TaylorSwiftIsASnake(テイラーは蛇)」

テイラー・スウィフトが新作の予告として3度に渡り投稿した「蛇」は、もともとテイラーをディスる際に使われていた。蛇の絵文字に始まり「#TaylorSwiftIsASnake(テイラーは蛇)」というハッシュタグなどがSNSで使われるようになった発端は、キム・カーダシアンのツイートだという。

「待って、今日って、ワールド・スネーク・デイ(7月16日。投稿されたのは7月17日)なの?!?!? みんな、今日はお休みよ! 最近の色んなことすべてからね! 」

キムがこのツイートを投稿したのは、2016年の7月にリリースされたカニエ・ウェストの楽曲“Famous”の歌詞が原因となっている。

カニエは“Famous”で、冒頭からいきなりテイラー・スウィフトの名前を出し「テイラーとセックスしたいかも/なぜかって?/俺があのビッチを有名にしてやった」と歌っている。この歌詞に対し、許可を出していないとするテイラー側が「あまりにも強い女性蔑視的なメッセージを含む楽曲をリリースすること」に関しカニエ側に警告をしたとの声明を発表。

しかしカニエ側はテイラーに許可を取った上で“Famous”を制作したと主張し、キムが上記のツイートを投稿した。


そしてその直後、テイラーが歌詞についての許可を出している電話での会話をキムが自身のスナップチャットで公開。公開されたカニエとテイラーの電話での会話を聞く限りでは、テイラー本人と思われる人物が該当の歌詞に関し「この歌詞、なんとなく褒め言葉みたいにも聞こえるわね」、「わざわざ許可を取ってくれるなんて思わなかったわ、本当にありがとう」と話している。

このスナップチャット投稿後のテイラー側の主張としては、「テイラーとセックスしたいかも」の部分には許可を出したものの、「俺があのビッチを有名にしてやった」の「ビッチ」という呼称に関しては許可を出していないというものだった。

テイラーはツイッターで「カニエ・ウェストがあなたの電話の音声を録音して、それをキムがインターネットにアップした時」との前置きのもと、「カニエが私を『あのビッチ』って呼ぶってことを教えてくれたって映像はどこにあるの? あるはずないわよね、だってそもそも存在しないんだから」などと、「あのビッチ」の部分に関してはカニエから話を聞いていなかったと主張する文章を投稿した。


キムはこの時、蛇が「嫌味な人」や「ずる賢い奴」という意味を持つことから絵文字を大量に投稿し、「たまたま」ワールド・スネーク・デイと被ったことからスナップチャットに動画を投稿したとみられる。この騒動の後から、テイラーをディスる際には「#TaylorSwiftIsASnake」というハッシュタグや蛇の絵文字が使われるようになったのだ。

テイラーはこれを逆手に取り、新作の予告に蛇の動画を投稿し、“Look What You Made Me Do”のミュージック・ビデオでも蛇のモチーフを複数回に渡って登場させた。

ちなみにキム・カーダシアンの蛇の絵文字の投稿の後、アンチ・テイラー・スウィフトの一般アカウントがテイラーのインスタグラムを蛇の絵文字で埋め尽くすようになったが、2016年9月頃からそれらの投稿が一気に消えていった。

インスタグラム共同創業者のケヴィン・シストロムが「WIRED」に語ったところよると、これはセレブリティのインスタグラム・アカウントのために開発されたフィルター・システムの使用によるもので、このシステムを初めて運用したのがテイラーのアカウントだったのだという。

次のページテイラーが受け止め続けてきた「reputation」4つ。テイラーの生活は「so fake」で「作られすぎている」?

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