チャド・スミスが司会を務めるPBSのドキュメンタリー・シリーズ「Landmarks Live in Concert」から、チャドとデイヴ・グロールが車の中で歓談する映像が公開された。
2人は自らの音楽にまつわる思い出を回想し、家族からの音楽的な影響などについて語り合った他、デイヴはフー・ファイターズの新作『コンクリート・アンド・ゴールド』のポール・マッカートニーの参加曲についてのエピソードを明かしている。
Foo Fighters - Sunday Rain
デイヴ・グロールはポール・マッカートニーがドラムで参加した新曲“Sunday Rain”について、スタジオでポールの素晴らしいドラム・プレイを目の当たりにできたこと以上に「ポールがレコーディング中ずっと満面の笑み」で曲に入り込んでいたことが嬉しかったと回想。
さらに、同楽曲ではもともと自身がドラムを担当し、ボーカルにはテイラー・ホーキンスを想定していたのだと以下のように明かした。
もともとはテイラーに歌ってもらうつもりで書いたんだ。奴の声は最高だからね。(中略)で、俺がドラムをやろうと思って。テイラーが歌うからね。でも、(テイラーが)「ダメだよ、ポールにドラムをやってもらうべき」って言ってきてさ。
で、ポールに「僕らの曲でドラム叩きたい?」って聴いてみたら、「お前はいつもクレイジーなことを言ってくるよね」って言って、承諾してくたんだよ。
この他にもデイヴは「俺が子どもの時は、70年代のAMラジオとかさ……いまだに鮮明に覚えてるもんね。10ccだったりアンドリュー・ゴールド、あとジェリー・ラファティーとかさ」と自身の子ども時代を回想。
デイヴ自身は子どもの頃からハードコア・パンクを聴いていた一方で、父親はクラシック音楽派で母親はミュージカル音楽派、そして姉はニュー・ウェーヴやクラシック・ロック派で、音楽の趣味が家族でバラバラだったことなどを語っている。
なお、フー・ファイターズは「Landmarks Live in Concert」の企画でギリシャ・アテネの歴史的建造物アクロポリスでライブを行っている。番組は現地時間11月10日に放送予定だ。
番組からは、“The Pretender”のパフォーマンスを行うバンドの映像も公開されている。