RUANNこと大山琉杏、大阪出身の現在若干14歳。“I AM STANDING”は、1月17日(水)に配信リリースされる(それに先行して1月10日(水)には“GET THE GLORY”も配信)。RUANN名義で活動することを発表したのはつい最近のことだが、彼女の存在を知ったのは2015年、『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の主題歌として、ゆずの北川悠仁が作詞・作曲を手掛けた“TETOTE”の歌を担当することが話題になったときだ。調べてみると、彼女は小学生の頃からその類稀な歌唱力で注目されており、しばしばテレビ番組などでも取り上げられていたらしい。
公式YouTubeやSNSにアップされてきた動画の数々は、なんとも末恐ろしい彼女のポテンシャルの高さを教えてくれる。ストリートライブで技術を磨き上げ、邦楽・洋楽の名曲をギターやキーボードの弾き語りカバーで披露する一方、2017年の初夏にはオリジナル楽曲4曲を収録した『spice 13 acoustic EP』も配信リリースしている。英語や韓国語を使いこなし、ダンスも堪能という、大好きな音楽に向かう真っ直ぐな姿勢と向上心には惚れ惚れとさせられる思いだ。
RUANNに早い時期から注目していたONE OK ROCKのTakaは、2017年3月に自身のInstagram上で「She’s so talented!」とコメントし、翌月の「ONE OK ROCK 2017“Ambitions” JAPAN TOUR」ではなんとステージ上に招待、RUANNはその場で“Wherever you are”のカバーを披露した。また、プロデューサーのTeddyLoidは、RUANNをゲストに招く形で中田ヤスタカプロデュースの音楽フェス「OTONOKO 2017」に出演。シーン最前線のアーティストたちによるフックアップも熱烈である。
まだまだアーティストとしての本格的キャリアはこれからで、可能性は未知数。2018年に注目すべきアーティストのひとりであることは間違いないだろう。今後のライブやリリース、各メディアへの登場と、活躍の機会が増えてくるはずのフレッシュパワーである。(小池宏和)