アリーナを見据えた光や映像による演出、アコースティック編成での演奏を盛り込みつつ、リピート地獄からダンスフロア天国までを縦断、最終的に全員まとめて桃源郷へと掻っ攫っていった2時間弱。もう、最高だった。

2018年におけるフレデリックの戦い方について、三原健司（Vo・G）は「どんどん楽曲を洗練させていきたいし、音楽の可能性を広げていきたい」というふうに語っていたが、それはこのバンドの真ん中にずっとあったもの。そんな彼らが生み出す音楽だからこそ聴き手に新鮮な喜びや驚きをもたらすことができるのだし、それを信頼してこれだけの人が心身を委ねているのだと思う。

フロアを満たす幸福な空気を一言で表すなら「信頼」だろうか。彼らが当初から言い続けてきた「家族のようなバンドを作りたい」という言葉が改めて思い出された本日の模様は、後日、ライブレポートにてしっかりとお届けいたします。（蜂須賀ちなみ）