ジャック・ホワイト、トランプは「ありきたりな人間」とは遠い世界にいると語る

ジャック・ホワイト、トランプは「ありきたりな人間」とは遠い世界にいると語る - Photo by David James SwansonPhoto by David James Swanson

本日23日に4年ぶりの新作『ボーディング・ハウス・リーチ』をリリースしたジャック・ホワイトだが、「The Guardian」のインタビューに答えた際、トランプ米大統領への否定的な意見を語っていたことが分かった。

トランプ大統領の支持者が無許可でザ・ホワイト・ストライプスの“Seven Nation Army”をキャンペーン・ビデオに使用した米大統領選当時には、ジャックはホワイト・ストライプスのFacebookを通して以下のような抗議のコメントを発表。


「ドナルド・トランプのキャンペーン・ビデオで“Seven Nation Army”が使われたことについて、ザ・ホワイト・ストライプスとしては、このビデオとバンドはまったくなんの関わりもないということをはっきりとさせたいと思います。ホワイト・ストライプスとしては、このように(トランプと)関連付けられたことに嫌悪感を感じますし、バンドの楽曲を違法に使われていることにも不快感を感じざるを得ません」

その後ジャックとメグ・ホワイト、そしてジャック主宰のサード・マン・レコードは、ホワイト・ストライプスの最後のアルバム『イッキー・サンプ』をもじって「Icky Trump」Tシャツを販売するという手段も講じていた。


そして今回、「The Guardian」に対しジャックは次のように語っている。

もともとほんとにふざけたやつなんだよ。トランプみたいな連中は自分の身銭は絶対に切らないんだからね。いつも他人の金を使ってるから、いざ損失が出たり、破産することになっても、全然自分たちは痛くも痒くもないんだ。


一方で、ジャックは自身が経営するサード・マン・レコーズの業績が不振になれば自分の資金で埋め合わせなければならず、「それは近所の商店とまったく同じ」なのだと説明。トランプがいかに一般人の常識とはかけ離れた世界に生きているかを次のように語っている。

俺が生まれ育った環境だったら、「将来、俺も店でもやろうかな」って考えるぐらいなものなんだよ。でも、あいつらの世界では「大人になったら企業を持とう」とか、そういうもんだからね。そんなことはごく普通な、ありきたりな人間にはとうていできないことだ。


ジャックは新作『ボーディング・ハウス・リーチ』の収録曲“Corporation”でもこうしたトランプ大統領の人物像について歌っている他、“Ezmerelda Steals the Show”では少女が「あなたたちはなんて不条理なの(You people are totally absurd)」という一言で政治集会で大きな喝采を浴びた様子を描いている。


インタビューではさらに、トランプ大統領が現職大統領としては珍しくアメリカ各地での支持者や党の政治集会に足を運んでいることについて、ジャックは次のような持論を語っている。

あいつは生の観衆が上げる歓声によって自分のエゴを満たしてもらわなきゃならないんだよ。(選挙の時の)あの輝かしい瞬間がまた必要なんだよね。というのも家に帰れば、あるいはホワイトハウスにいる間は、否定的なことしか言われないからなんだ。

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