ゼッドがバンド時代にやりたかった音楽とは? 「ミューズっぽいサウンドを目指していた」

ゼッドがバンド時代にやりたかった音楽とは? 「ミューズっぽいサウンドを目指していた」 - 『rockin'on』2018年6月号より『rockin'on』2018年6月号より

幕張メッセ公演ではリアム・ペインがサプライズ登場するなど、今年3月の来日公演が大盛況に終わったゼッド

『ロッキング・オン』6月号では、通算10度目の来日となったゼッドのインタビュー記事を掲載。EDM/エレクトロハウス・シーンで活躍する以前の音楽活動のことなどが語られている。

現在のエレクトロニック・ミュージックをやる以前、ロックバンドを組んでいたというゼッドだが、当時彼が好きだったアーティスト、やりたかった音楽について以下のように答えている。

バンドでは、ドラムをやってたんだ。そのバンドの前は、兄と一緒にフュージョンとかジャズ系の音楽を作ってたんだよ。ジョージ・ベンソンやキング・クリムゾン、ビリー・コブハム、ディープ・パープルとか、そっち系の。で、兄とのプロジェクトがバンドになってからは、ミューズやシルヴァーチェアーっぽいサウンドを目指していた。

(中略)バンドは9年くらいやっていたけれど、その間に、ずいぶん音楽性が変わったんだ。それは今も同じだよ。どんどん新しいことを試して、進化していく中で、自分にとっても刺激的な音楽を作り続けたいっていう。


また、曲を作る際に一番重視することは何か、と問われたゼッドは「曲を書いたり、聴いたりした時に、何かを感じ取れるものであること」と答え、さらに以下のように続けた。

(中略)僕が作る曲は、何よりもまず、僕の心を揺さぶるものでなければならない。そういう曲をリリースして、うまくいけば、聴いた人も感情を揺り動かされて、愛着を感じてくれるようになる。歌詞に共感することもあり得るし。実際、僕の作る曲はほかのエレクトロニック・ミュージックやポップ・ミュージックと違うって言われることはあるね。

でもそう言ってくる人は、ミュージシャンじゃなくてリスナーなんだ。なぜそうなのかはわからない。彼らはただ聴いて楽しんでいるだけだから。でも、無意識に、「これはほかの曲と違う」と思わせる何かがあるわけで、そこが大事なんだ。サウンドのクオリティは問題じゃない。大切なのはただひとつ、聴いた人が何かを感じてくれることなんだ。


現在はひとりで曲を作るゼッドだが、バンド時代の経験も踏まえ、ひとりとバンド、それぞれの活動のメリット/デメリットについて以下のように語った。

(中略)すごくいいことがひとつと、すごく悪いことがひとつあるね。バンドをやってた期間はだいたい9年くらいで、その何年か前から兄と曲を作っていたから、それを含めるとざっと10年くらいになるのかな。その10年間は、音楽を作っていて、何を決めるにしても、いい意味で議論が絶えなくて。ハイハットは閉じるのか開くのか、大中小あるタムのどれを叩くのか、あとはフィルをどうするかとか、いちいち相談しないと決まらない。

基本的には多数決で、バンドのメンバーは僕とベーシストと、ボーカル担当の兄の3人だった。だから、残りのふたりがハイハットは閉じてほしいという意見だったら、僕自身は開けたいな、と思っていても閉じて叩いていた。

で、ひとりで音楽を作るようになって、一番いいと思ったのは、「もう誰も、自分に指図する人がいない!」ってことだった(笑)。誰の意見も聞かなくていい。僕以外、世界中の人全員に「これはダメだろう」って言われても、自分がいいと思えばやる。そこが、ひとりでやる一番のメリットだね。

で、一番のデメリットは、ドツボにはまって、どうしたらいいかわからなくなった時に、誰も助けてくれないこと(笑)。


インタビューはこのほか、ゼッドがエレクトロニック・ミュージックにハマったきっかけや、バンド時代に得られたもの、培ったものについても語られている。

DJとして世界で活躍するゼッドの、意外な音楽遍歴などを紐問いたインタビューの全文は、ぜひ本誌にて確認を。



『ロッキング・オン』6月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144391

ゼッドがバンド時代にやりたかった音楽とは? 「ミューズっぽいサウンドを目指していた」 - 『rockin'on』2018年6月号『rockin'on』2018年6月号
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