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    【来日目前!】コリーヌ・ベイリー・レイに独占インタビュー。オーガニックなサウンドの魅力に迫る

    【来日目前!】コリーヌ・ベイリー・レイに独占インタビュー。オーガニックなサウンドの魅力に迫る

    6月6日から10日にかけ、Billboard Live TOKYOとBillboard Live OSAKAにて来日公演を行うコリーヌ・ベイリー・レイ

    「最優秀R&Bパフォーマンス」を含む2度のグラミー受賞をはじめ数々のアワードを受賞し、2016年に最新作『ザ・ハート・スピークス・イン・ウィスパーズ』をリリースしたコリーヌだが、今回のBillboard Live初登場を記念しrockinon.comでの独占インタビューが実現した。

    4度目の来日公演について尋ねると、「過去のどのツアーとも違ったものになる」という返答が。「自分らしくあること」を何よりも大切にするコリーヌへのインタビューを読んで、これまでの来日公演とは一味違う、アットホームな魅力が期待できるBillboard Liveに備えてほしい。

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    Interview: 山崎洋一郎

    Q1. デビュー翌年の2007年から数年ごとに来日してくれて、今回で4度目。日本のファンとしてとても嬉しいです。去年のツアーの内容とはどんな違いがありますか?

    今回のジャパン・ツアーは、これまでのどのツアーとも違ったものになるわ。観客は数百人だけで、メンバーもピアニストとギタリストだけのアットホームなショーになるわね。3人だけでステージに立って、シンプルで、アコースティックな形で私の音楽を表現していくの。私の楽曲の本質を表す、特別なショーを作り出せればと願っているわ。

    Q2. 2年前にリリースされた最新アルバム『ザ・ハート・スピークス・イン・ウィスパーズ』はそれまでのシンプルでカジュアルな作風とは違って、新しい挑戦に溢れてますね。なぜそういう方向に行きたくなったんですか?

    サウンドを進化させることは、私にとってとても重要なことなの。出来上がった楽曲をどういう形でレコーディングに落とし込むべきかは、楽曲自身が教えてくれるのよ。このアルバムのほとんどは「潜在意識」について描いているから、ドリーミーで幾重にも重なった質感を表現したかった。シンセサイザーやバック・ボーカルの声のうねりを使ってその質感を表したの。

    Q3. KINGのパリス・ストローザーを共同プロデューサーに迎えた曲があったりして、モダンなR&Bのテイストが新たに入ってきてますよね。今の新しいR&Bに対してあなたはどういう興味があって、どういうスタンスを取ろうとしていますか?

    アルバムの中には、パリスと共作だったり共同プロデューサーとして制作した楽曲がいくつか入っているわ。もともとKINGが大好きで、パリスとはロサンゼルスで知り合ったの。彼女がKINGで作ったサウンドはとても独創的で素晴らしいわ。それから、チャイルディッシュ・ガンビーノのアルバムも最高だったわ! Moses Sumneyとサンダーキャットも大好き。こういうアーティストたちとのつながりは、私がロサンゼルスに拠点を置いて音楽活動をしていた時代に生まれたものなのよ。

    Q4. ジェイムズ・ギャドソンやピノ・パラディーノ、マーカス・ミラー、エスペランサといったミュージシャンの起用で、完成度やクオリティーも格段に上がっています。前2作はいい意味でのラフさがありましたが、そのあたりも考え方の変化があったんですか?

    ソングライティングに対する姿勢自体はずっと変わっていないわ。本能的なものを大切にすべきであり、完璧を求めているわけではないから。何よりも、音楽を通してコミュニケーションを取りたいのよ。 彼らのような素晴らしいアーティストたちと一緒に仕事をしたけれど、ソングライティングはその前にすでに終わっていたの。彼らはそれを素敵なサウンドにするために、レコーディングを手伝ってくれたのね。こういうことを通して、ミュージシャンたちから色々なことを学べるっていうのも素晴らしいことだわ。彼らみたいな才能ある人たちと一緒に仕事をすることで、自分もミュージシャンとして成長できるのよね。

    Q5. あなたの音楽は、「トラディショナル」と「モダン」のバランス、「自然」と「洗練」のバランス、「オーガニック」と「エレクトリック」のバランスなど、バランスの美しさで成り立っています。バランスよりも「極端」へと走りがちな最近の音楽にシーンに対して、あなたはどう考えていますか?

    ありがとう! そう言ってもらえるのはとても嬉しいわ。私の中で、バランスをとても大切にしているから。音楽的にも、人間的にもね。音楽を通して、自分らしくありたいのよ。短命でも流行りそうだってだけで音楽を作れるタイプではないから。自分自身には正直でありたい。シーンの中には最近の「極端」な音楽も必要だと思うから(実際に私も好きなものはあるし)。でも、私自身がそういうスタイルに惹かれたことは一度もないわね。

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    来日公演の詳細は以下。

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