生前のアヴィーチーが多忙な生活の中で大切にしていたこととは? 「自分の音楽を誰も進んだことのない道へ進ませたい」

生前のアヴィーチーが多忙な生活の中で大切にしていたこととは? 「自分の音楽を誰も進んだことのない道へ進ませたい」

現地時間4月20日、オマーンの首都マスカットにて亡くなったアヴィーチー
彼の訃報は世界中に伝えられ、皆深い悲しみに包まれた。

『ロッキング・オン』7月号では、28歳という若さでこの世を去ったアヴィーチーへの追悼の意を込め、彼が2015年に発表したアルバム『ストーリーズ』のリリース時に行われたロング・インタビューを再録している。

インタビューでは『ストーリーズ』の制作に関することはもちろん、彼が音楽を始める前にのめり込んでいたことについても触れられていた。その時のことをアヴィーチーは以下のように話している。

音楽を始める前は、『ワールド・オブ・ウォークラフト』や『デルタ』といったゲームをよくプレイしていた。学校が休みの時とか、みんなでストックホルムのインターネット・カフェに行ったりして。スウェーデンっていつも寒くて暗いから、ゲームをするには適した環境なんだよ(笑)。

でも音楽のプロデュースを始めると、ゲームから音楽制作にすぐにフォーカスがシフトしたんだ。今はもう、ゲームをやる時間もないしね。ゲームをやっている時は、いつも一番になりたいと思っていたし、なろうとしてた。ベストとまでは言わなくても、友達の中では一番になるまでプレイしてたよ。僕には、そういう風に没頭する傾向があって、何かをやり始めると止まらないんだ。


以前はパーティーなどをメインにDJ活動をしていたというアヴィーチーだが、ブレイク後は世界中を駆け回り、最も忙しい時で1年で320〜325回ショーがあり、その他はほぼ移動日だったという。

アヴィーチーにとって、そんな多忙な日々のライフスタイルについて、「膵炎になったのが問題だった」と自身の健康状態についても以下のように語っている。

膵炎になったのが問題だったんだ。22、23という年齢であんな目にあうとは想像してなかった(笑)。膵炎って、普通は60代のアル中の人とかがなる病気なんだよね(笑)。毎日飲みまくってる人たち。医者からは、僕の年齢で膵炎になるのは珍しいけど、そういう人もいないことはないと言われた。独特の痛みがあって、それがいきなり来る。そうなると、病院に行くしかないんだ。どうしようもないから、それが治るまで入院しなければいけない。僕の場合は、11日かかったね。でもそれがきっかけになったというよりは、自然に考えるようになったんだよね。

沢山ショーをしていく中で、色々な他のDJを見てきた。皆毎晩飲みまくって、35歳になってもそれをやってる(笑)。それは危険だなと思って、目が覚めたんだ。そこから1〜2年をかけて、パーティと酒でいっぱいの生活から、シラフでいる生活へとシフトしていった。

新しい生活を始めたのは2前くらい。その時から酒をやめて、ここ8ヶ月は休みをとって、それまでできていなかったことを取り戻していったんだ。酒をやめるだけでは十分じゃなかったから、運動、きちんとした食生活、睡眠、そういったことを意識して自分自身の健康状態に気を遣うようになった。

ツアーのスケジュールとかプレッシャーは常に自分の周りにある。プロジェクトの数もすごいし、沢山の人たちが自分を頼りにしているんだからね。そのプレッシャーが自分にとってそこまで大きく関係しているなんて気付いてなかった。それがあるからいつも不安だったんだ。でもここ8ヶ月は運動もしてるし、いい日常が送れている。ライフスタイルは随分と変わったよ。


沢山いるDJたちのひとりではなく、アーティストとしての個人価値を追求していたアヴィーチーにとって大切な要素とは一体何だったのだろうか。

大勢の中のひとりという存在になってしまうリスクというのはどのジャンルにも存在している。僕にとって大切なのは、常に進化して自分自身の背中を押し続けること。自分の音楽をこれまで誰も進んだことのない道へ進ませることなんだ。

新しいもの、タイムレスなものを作り出すというのは、ほぼ全てのアーティストにとっての目標だと思う。多分、僕は他のアーティストたちよりもそれに執着しているんじゃないかな(笑)。自分がレコードを探す時も、新しかったりタイムレスだったりというのはとても大切な要素なんだ。


インタビューのほかにも、生涯を通して新しい音楽の創造に挑み続けたアヴィーチーへの追悼文も掲載しており、彼が残した偉大な功績を振り返ることができる記事となっている。

多くのアーティストから尊敬され、影響を与えたアヴィーチーが残した言葉を、『ロッキング・オン』7月号の記事にて今一度確認してみてほしい。



アヴィーチーのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

生前のアヴィーチーが多忙な生活の中で大切にしていたこととは? 「自分の音楽を誰も進んだことのない道へ進ませたい」 - 『rockin'on』2018年7月号『rockin'on』2018年7月号
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