6月22日にニュー・アルバム『バッド・ウィッチ』をリリースしたナイン・インチ・ネイルズだが、フロントマン、トレント・レズナーが「The Guardian」のインタビューに答え、関連作5作を立て続けにリリースしたことが話題となっているカニエ・ウエストを痛烈に批判した。
トレントはインタビュー中、「『The Guardian』は先月、カニエ・ウエスト(の作品)についての解説記事をいくつ取り上げたんだ?」と逆に質問。カニエの作品群について、以下のように続けている。
あの男はファッキン常軌を逸してる。それが解説だ。奴のレコードは最低だった。それだけ。彼はとんでもなくクソみたいなものを作った。奴は今、いい状態じゃない。
しかし一方では、「The New York Times」のインタビューに答えた際、“This Is America”の衝撃的なミュージック・ビデオが高い評価を受けているチャイルディッシュ・ガンビーノ(ドナルド・グローヴァー)を称賛していたようだ。
「Stereogum」によると、トレントはチャイルディッシュ・ガンビーノについて以下のように語っていたという。
ドナルド・グローヴァーの奴にはただただ驚かされるね。まず、『アトランタ』(チャイルディッシュが製作・出演の米ドラマ)がファッキン天才すぎる。最高にハマっちまったね。あいつは賢いよ。俺は『コミ・カレ!!』(チャイルディッシュが出演する米ドラマ)は観たことないんだがな。
チャイルディッシュ・ガンビーノの曲を何曲か聴いたんだが、思ってたより良かったよ。完成度が高いね。もちろん、あいつが歌えることは確かだ。だが、“This Is America”のMVを観て、なんてこったと思ったね。曲自体がいいなとは最初に思ってたんだけど、MVはさらにその上をいってたね。
本当に予想の遥か上をいってた。色んな意味で、大胆不敵なもんだったね。しかも、歌えるだけじゃなくて踊れるなんてな。ああ、神様って感じさ。
なお、トレントは“This Is America”のリリース後すぐに「MVを最後まで見たのっていつのことだったか覚えてないけど、このMVは5回連続で見た。最高!」とツイート。トレントが自らツイートを投稿することが珍しいだけに、ファンの間では驚きの声が上がっていた。
『バッド・ウィッチ』のレビュー記事は以下。