ダーティー・プロジェクターズの新作に収録されたビョークが日本で録音した声とは? 「ものすごく激しいパーカッション的要素が加えられた」

ダーティー・プロジェクターズの新作に収録されたビョークが日本で録音した声とは? 「ものすごく激しいパーカッション的要素が加えられた」 - 『rockin'on』2018年8月号より『rockin'on』2018年8月号より

今月末に開催される「FUJI ROCK FESTIVAL '18」への出演を控え、新作『ランプ・リット・プローズ』を今週7月13日(金)にリリースするダーティー・プロジェクターズ

『ロッキング・オン』8月号では、セルフ・タイトルを掲げた前作から約1年5ヶ月で届けられる同新作について、デイヴ・ロングストレスに行ったインタビューを掲載している。

元メンバーでプライベートでもパートナーであったアンバー・コフマンとの別れをインスピレーションに制作された前作『ダーティー・プロジェクターズ』に対し、喜びや遊び心があり、躍動感溢れる作品になったという新作について、デイヴは以下のように語った。

(中略)今僕らが自分達の信じていること、僕らがどのように未来を明るく見つめ、希望を見出すのか、ということと結び付きを持てなかったら、僕らはすべて失ってしまうと思ったからね。僕らが喜びや幸せを忘れてしまったら、未来への出発点すら失ってしまうと思ったんだ。モチベーションがポジティブな場所から発信されなかったら、良い結果は生まれないと思ったし。

それに反して、前作には、非常にダークかつネガティブなフィーリングが描かれていたと思う。だけど、あの作品は僕にとって対峙しなくてはいけなかったもので(ため息)、この場所に戻ってくるために、経験しなくちゃいけないことだったんだ。

このポジティブな場所……あくまで希望でしかないけど、人生は長いし、常に何かを学んでいたいと願ってる。だから、少しでもより自己認識できた場所に辿り着けたらいいなあと思っているんだよね。


また、収録曲“I Feel Energy (feat. Amber Mark)”にはビョークが日本で録音したある声が入っているという。では、その声をどのように楽曲に活かしたのか。デイヴは以下のように明かしている。

彼女が日本にいる時に、ヒグラシが「ぐ―――」って気が狂ったように鳴いているところをレコーディングしたんだ(笑)。それで彼女が送ってくれた10秒のビデオをループしてみたんだ。ブリッジでしっくりきたから使うことにした。セミによってものすごく激しいパーカッション的要素が加えられたというわけ(笑)。


さらに、新作からの1stシングル“Break-Thru”の歌詞にザ・ストロークス/ザ・ヴォイズのジュリアン・カサブランカスが登場することについては「あまり考えないで出てきた言葉」と答えながら、ジュリアンのことについて以下のように答えた。

(中略)歌詞については何度も考え直す時もあるし、時には単に「いいな」と思って使ってしまうこともある。でも、みんながジュリアン・カサブランカスの部分を指摘するから面白いと思う。

もちろん彼はインスピレーションを与えてくれるアーティストの一人だし、ザ・ヴォイズの作品も最高だと思う。彼が新しいことに挑戦し続けているのが好きだしね。自分の行きたい場所を目指して進んでいるところが大好きなんだ。


そして、同新作を引っさげ、新しい6人のバンド編成で出演する「FUJI ROCK FESTIVAL '18」に向けては「本当にフジロックに行くのが楽しみ」とその意気込みを語っているほか、ゲスト参加しているフリート・フォクシーズのロビン・ペックノールド、アンバー・マークとの関係性などについても語られている同インタビュー。

仲間とともにサンプリングなどを駆使して完成した新作を、デイヴはどのように完成させたのか。その全容は『ロッキング・オン』8月号でチェックしてほしい。



ダーティー・プロジェクターズの記事は現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ダーティー・プロジェクターズの新作に収録されたビョークが日本で録音した声とは? 「ものすごく激しいパーカッション的要素が加えられた」 - 『rockin'on』2018年8月号『rockin'on』2018年8月号
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする