現地時間7月8日に、昨年から開催されてきたヨーロッパ・ツアー「No Filter Tour」を終えたザ・ローリング・ストーンズ。
『ロッキング・オン』9月号では、結成から半世紀以上が経ってもステージに立ち続けるストーンズより、今年で74歳を迎えたギタリスト、キース・リチャーズの最新インタビュー記事を掲載している。
エルトン・ジョンをはじめ、近年は同世代のミュージシャンが次々と引退を表明しているが、これに関して「俺達の出番が増えるってもんだ!」と高笑いしてみせるキース。
一方、ストーンズが長い歴史に終止符を打つその理由は何かと問われたキースは、「メンバーのうちの誰かがぶっ倒れたりでもしたら」と答えた後、以下のように続けた。
今までメンバー内で引退の2文字が挙がったことすらないからな。ただの一度もね。そりゃ、いつか終わりが来るんだろうけど、近い将来すぐにってことはないよ。
自分達が今やってることをこの先もずっと続けていくのが楽しみで仕方ないんだから。故郷のイギリスでのライブなんかまさにそうでさ。
そして、2016年に発表したカバー・アルバム『ブルー&ロンサム』に続くニュー・アルバムの制作中でもあるストーンズだが、共に楽曲の制作に取り組むミック・ジャガーとの関係について、キースは以下のように答えている。
俺とミックはお互いに火花を散らしてバチバチやり合うことで、こうしていつまでも元気にやってられるのさ。
お互い何ヶ月も顔を合わせてなくたってへっちゃらだしね。むしろ、離れてる時間があるからこそ面白いんだよ。次にまた会ったとき、新鮮な気持ちになれるからね。
そんで一緒になったときには、さんざん曲を弾きまくって、とことんまで音楽に没頭するってわけさ。
バンドもいつか終わりを迎えることをどこか自覚しているキースだが、バ ンドが続く限りは楽しんで活動していくつもりらしい。
いつか自分が倒れるその日までステージに立ち続けるつもりであるキースは、その意志を以下のように語った。
同じ道をただひたすら進んでると、 いつのまにか自分がそれを楽しんでることに気がついて、そこからさらに打ち込んでいくっていう、そういうもんだと思うけどね。
ここにきて さらに演奏に磨きがかかってるって ことにしろさ......いやはや、とんでもないことだって。
インタビュー記事ではこの他、キースが語るザ・ビートルズの魅力や、バンドの楽曲"You Can't Always Get What You Want"を選挙キャンペーンに使用したことで話題となったアメリカのトランプ大統領などについても語られている。
ツアーを経て、果たして新作はリリースされるのか。
キースが語る最新のストーンズの状況は、『ロッキング・オン』9月号で確認してほしい。
キース・リチャーズの記事は現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。