星野源が『ANN』で語った、新曲“アイデア”はいかにして生まれたのか

  • 星野源が『ANN』で語った、新曲“アイデア”はいかにして生まれたのか
  • 星野源が『ANN』で語った、新曲“アイデア”はいかにして生まれたのか - 『アイデア』

    『アイデア』

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8月21日25時から放送された『星野源のオールナイトニッポン』にて、先日配信限定リリースされた新曲“アイデア”について星野自身から詳しく解説がされた。

音と歌詞でそれぞれの解釈をすればいい、という理由から「音楽を聴くときに、解説っていらないものだと個人的には思ってます」と前置きしたうえで、自分が解説することによって音楽の楽しみ方が増えるならば、とその後CMを挟まず30分以上にわたって“アイデア”に込めた思いなどが語られた。

去年の11月に、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』のオープニングとして流れているTVサイズのバージョンを制作したという星野。その時にあったコンセプトとして、番組では4つが挙げられていた。まず1つは「名刺のような曲」。日本一有名なドラマ枠であろう朝ドラの主題歌なので、“アイデア”で初めて星野源を知った人でも、以前の作品に自然に入れるように、という理由もありイントロが鳴った瞬間に「星野源だ」と分かるような音楽にしたかったそう。“恋”を彷彿とさせるイントロしかり、《湯気》や《生活》など、『半分、青い。』に寄り添いながらも、ソロやSAKEROCKで発表してきた過去の楽曲のタイトルや歌詞の一部が“アイデア”の歌詞の中に盛り込まれている。2つ目に「アニソンみたいなキャッチーさ」。アニメで主人公が、曲のサビをバックに走っている感じをやりたかったそうで、まさに『半分、青い。』のオープニング映像は、主人公の永野芽郁演じる鈴愛(すずめ)がスローではあるが、走っている映像になっている。3つ目に「ビートミュージックを生演奏でやる」。2017年に特に好きで聴いていたジャンルを取り入れたかったという。結果的に、イントロやサビでドラムの河村“カースケ”智康がタンバリンを高速で鳴らしている「チキチキチキ」という音に、この要素は残っているそう。4つ目として、星野が細野晴臣に影響を受け、高校生の頃からやりたかった「エキゾチカ」というジャンルをポップにすることも挙げられていた。

これらをギュッと凝縮するとあのTVサイズになるわけだが、その後、今年の2月に発売された11枚目のシングル『ドラえもん』を挟んで、再び一から“アイデア”の制作に取り掛かったとき、星野は「全然ワクワクしない」と感じたという。過去のものを見ているようで、これをそのままフルには出来ないと思い、TVで流れている“アイデア”はそのままに、今、自分が未来に向けて作りたい音楽に出来ないか、と考えた結果、「1番の音楽がこれまでの自分なら、2番がこれからの自分、というコンセプトの曲にしよう」と考えたとのこと。そこで、2番からアレンジを大きく変えて、塞ぎ込み辛かった2017年に励まされていたというビートミュージックを自分なりに表現していったのだそう。

また、改めて1番の歌詞を見た時に「パブリックの僕だな」と感じたという。「音楽番組で『こんばんはー。星野源でーす』って言ってる感じ」の自分の陽の部分であり、その笑顔も嘘ではないんだけど、そこでずっと笑顔でいると、陰の部分が膨れ上がっていった2017年だったという。そこで、1番は陽の自分で、2番は陰の自分、という風に歌詞を書けば音を変える必然性も生まれる。さらに、そこから最後のサビで再びバンド演奏に戻っても「普通だな」、と感じた星野は大サビで自分の原点である弾き語りを入れる。これによって「いろんな自分の音楽性ってものを踏まえているんだけど、壊してそれを再構築して全部未来に持って行くみたいな曲にできるんじゃないか」と思ったという。そして、最後に改めて新鮮な気持ちで1番よりもっとテンションの高いバンド演奏でやることで、未来に一緒に向かっていこう、という音楽にしたとのこと。

星野は前置きで音楽における解説について注釈を入れていたが、この“アイデア”は特に本人の解説が聞きたい楽曲になっている。実際、語られたように星野のこれまでとこれからのキャリアが詰め込まれた集大成的な作品になっているからだ。解説を踏まえてMVを見ると、また新たな発見もありそう。“アイデア”は知れば知るほど楽しめる楽曲になっている。(菊智太亮)

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