発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』10月号では、シンガーソングライター・EveがJAPAN初登場、そして初のロングインタビュー!
自作曲のみでアルバムを作りたいと思ったきっかけから、アルバム制作を通じて気づかされたことなどを丁寧に語ってくれた。
これからの音楽シーンを鮮やかに彩るであろう新たな才能の原点ともなる見逃せないテキストとなっている。
以下、その発言の一部をお届けする。
インタビュー=山崎洋一郎
自分の曲を歌っていないことにすごい違和感があってーー僕の声に乗せて歌ってはいるけれど、僕の作った曲じゃないので、お客さんは結局僕の何を好きでここに来てくれたんだろうって。それで全曲自分で作った曲でアルバムを作って、ライブがしたいって思いから作り始めたんです
作ってく中で自分の曲を聴き返して、「こんなこと思ってたんだな」とか、「こんなふうに思ってるんだ」とか、自分自身でわかってなかったことや気づいてなかったことに気づかされた、なんかそういう曲たちだなあって
自分らしさっていうのは、自分で考えてもたぶん答えは出なくて。その人その人によってのEveがきっと僕なんだなって。だから僕は“ナンセンス文学”だったり“あの娘シークレット”だったり“お気に召すまま”だったり、それぞれ違った側面を見てほしかった
やっぱり、これが正解だみたいなのはきっとないんだなとも思えたし。どうしようもないことで悩んだり、自問自答を繰り返したりすることも必要ですけど、それだけがいいとは限らないんじゃないのかなあっていうのは自分の中で生まれました
『文化』の曲を聴いて「頑張れます」だったり「勇気づけられました」とか。僕は何かをあなたに伝えたくて書いたわけじゃなくて、自分のことを書いてるのに。だからこそ新しい曲は、聴いてくれるそのあなたに対して、自分の思いを伝えていけたなって思います