今年6月に通算3枚目のアルバム『ヤングブラッド』をリリースし、8月初頭には同作を引っさげた来日公演も行ったファイヴ・セカンズ・オブ・サマー。
『ロッキング・オン』10月号では、そんな来日公演の際に行った、メンバー全員への対面インタビューの模様を掲載している。
8月に大阪と東京にて開催された来日公演だが、この2公演が『ヤングブラッド』に伴うツアーのキックオフ公演となった。
今回、ツアーをどうして日本からスタートさせたのか、アシュトン・アーウィン(Vo&Dr)がその理由を以下のように語っている。
(中略)ご存知の通りうちらはオーストラリア出身のバンドなんで、地理的にアジアからスタートするのが一番効率がいいという(笑)。それと、日本から始めたら面白いんじゃないかと思って。
もちろん日本のファンのみんなからいつも支えてもらって感謝してるんだけど、英語圏のお客さんの前で演奏するのとはまた違って、言葉のハードルがあるからね。その一番高いハードルをあえて初っ端に持ってこようという。
今回は自分達にとって一番大きなツアーで、色んな意味で自分達の限界を超えたと思ってるんで。
また、ポップ・パンク・パンドとカテゴライズされることに抵抗があったか、という質問に対して「自分達の世代にはジャンルって発想自体がピンと来ない」とアシュトンが語ったほか、パンクについては「自分にとってはアティチュードであり、烙印みたいなもの」と答えている。
それを受け、マイケル・クリフォード(Vo&G)はバンドにおけるパンクへの想いを以下のように答えていいる。
パンクって、すべての垣根を取っ払うってことなんだよね。ポップ・パンクって括りに対して、どういう態度で応じるのかという……そこで自分達が導き出した答えとして、パンクとは、サウンドじゃなくて精神性であると。
精神性っていう意味で言うなら、今作は自分達が作った中で一番パンクなアルバムだと思うよ。
同アルバムは、ビヨンセとジェイ・Zがザ・カーターズ名義でリリースした『エヴリシング・イズ・ラヴ』を破り、見事全米1位を獲得している。
ヒップホップなどが音楽チャートのメインストリームになっている2018年だが、彼らにとってバンドをやる強みとは何なのか。ルーク・ヘミングス(Vo&G)が答えた。
そりゃもう、他のアクトを蹴散らしてやれるってことでしょ。フェスなんかで、今となってはもはや珍しい生楽器で生演奏を披露してるんだから。そのリアルな感覚が逆に新鮮っていうか、今でも普通に求められてるもんなんじゃないかなあ……それをどうやって現代の新しいフォーマットに落とし込んでいくかってことだよね。
(中略)うちのバンドの何が強みかって、自分達がそもそもバンドのファンだから。偉大なバンドになるにはどれだけの努力と覚悟が必要で、バンドに何が求められてるのかってことをファンの目線から知ってるからね。
インタビューではこの他にも、今作でダンス的な要素を取り入れた理由や、マッシヴ・アタックやナイン・インチ・ネイルズといった影響を受けたアーティストについても語られている。
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーが真摯に、また和気藹々とした雰囲気で語った最新インタビューの全文は、『ロッキング・オン』10月号にて。
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