11月9日に待望の新作『シミュレーション・セオリー』をリリースするミューズ。
『ロッキング・オン』12月号では同新作に迫るべく、前作『ドローンズ』からその後のツアーまで、バンドの3年間が語られた2017年のマシュー・ベラミーのインタビューを掲載している。
今や世界を股にかけ、フェスのヘッドライナーを務めるバンドとして定着したミューズだが、そんな彼らももちろん初めはフェスで一番小さなステージでパフォーマンスしていた。
2004年にグラストンベリー・フェスティバルで初めてヘッドライナーを務めた経験などを踏まえつつ、マシューはヘッドライナーを務める資格があると評価された時のことを以下のように語っている。
どれも巨大なイベントだし、ライブ・バンドとしてかけられている期待の大きさに、僕たちは押しつぶされそうになっていた。当時どれだけ売れていたか、メディアにどんな評価を受けていたかを考えると、あまりに不釣り合いに思えてね。
残っている記憶といえば、あの時の感情だね。「僕たちはこんなステージに立つほどビッグなのか? 1時間45分の持ち時間を埋めるだけの曲は準備できるのか?」という。今感じている思いとはまったく違うものだよ。
また、インタビューでは昨年リリースされ、新作『シミュレーション・セオリー』にも収録される“Dig Down”の制作についても語っている。
この曲は、2017年に入ってから作ったんだ。作曲もレコーディングもあっという間に終わったよ。曲の持つ雰囲気とか、歌詞の内容が、今リリースするのにふさわしい気がしてね。だから次のアルバムが出るまで寝かせておくより、今出してしまうのがいいように思ったんだ。
そんな“Dig Down”のリリック・ビデオは特設サイトにて公開されており、様々な人物の発言をニュース映像からカットアップしてつなぎ合わせるというAI技術が用いられている。
新作でもその近未来的なビジュアルが注目されているが、マシューはAIなどの技術に対してどんな考えを持っているのだろうか。
長い目で見れば、AIとオートメーションは、今、人間にやりがいを与えてくれる物事の大部分を奪ってしまうはずだ。すでに僕たちの実生活に影響を与え始めているし、これからもどんどん深いところに入り込んでいく流れは止められないだろうね。
とても心惹かれるし、ドキドキするし、それと同じくらい怖さもある。
インタビュー記事のほかにも、音楽ライター、粉川しのによる新作最速レビューなども合わせて掲載している、
ぜひ『ロッキング・オン』12月号で『シミュレーション・セオリー』までの軌跡を辿り、アルバムへの期待を存分に膨らませてほしい。
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