『地球に落ちて来た男』(1976)などを監督したニコラス・ローグが、現地時間11月23日に亡くなったことが分かった。享年90歳だった。死因は発表されていない。
ローグの映画業界におけるキャリアは60年に及び、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが出演した犯罪ドラマ『パフォーマンス 青春の罠』(1970)を監督したほか、デヴィッド・ボウイが主演し、ウォルター・テヴィスの小説を映画化したカルトSF映画『地球に落ちて来た男』は彼の最も有名な監督作のひとつである。ボウイとの晩年のプロジェクトのひとつは、同映画の続編であるミュージカル『ラザルス』だった。
なお今回の訃報を受け、デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズが、自身のTwitterを通し追悼の意を表明している。
「素晴らしい物語の語り手である、比類なきニコラス・ローグが今日我々の元を去ってしまったと今知った。彼は本当に素晴らしい作品の数々を僕らに残してくれた! 彼の遺族に愛を捧げます。あれだけ多くの勇敢な選択をしてくれて、そしてパジャマを着たこの変なちびっ子に映画作りに対する弛まぬ愛を与えてくれて、ありがとうございます」