BUMP OF CHICKENが新曲”新世界”で「ベイビーアイラブユーだぜ」と歌って伝えることの大きさについて

BUMP OF CHICKENが新曲”新世界”で「ベイビーアイラブユーだぜ」と歌って伝えることの大きさについて

BUMP OF CHICKENが書き下ろした新曲“新世界”が彩るロッテ創業70周年記念スペシャルアニメーション「ベイビーアイラブユーだぜ」が、発表されるや否や大きな話題になっている。
企画・プロデュースは、バンプとの数々のコラボでもお馴染みの川村元気。
監督・絵コンテ・演出・音響監督はTVアニメ『血界戦線』でもバンプとコラボしている松本理恵、キャラクターデザイン・作画監督は林祐己、アニメーション制作はボンズという強力な布陣で作られたアニメーションがまずあまりにも素晴らしい。
ロッテ創業70周年記念ということでガーナチョコ、コアラのマーチ、チョコパイ、雪見だいふく、小梅などなどたくさんのお馴染みの「お口の恋人たち」が、そのイメージと絶妙にマッチしたキャラクターたちと共に登場して、色鮮やかに、テンポ良く、感情豊かに、時間も空間も自由自在に飛び回るようなアニメーション表現で、お菓子が人との大切な時間を繋いでくれた記憶を呼び起こしてくれる。

そして、そのアニメーションとBUMP OF CHICKENの楽曲のマッチングが本当に奇跡的。
『血界戦線』のオープニング“Hello,world!”の時も、松本理恵監督と、BUMP OF CHICKENというバンドもしくは藤原基央というソングライターの、「生きること」についての極めて深いレベルでの会話がアニメーションと音楽の融合によって交わされていたと思うけれど、この「ベイビーアイラブユーだぜ」と“新世界”の間でも、違う手触りながら同じことが起きていると言える。
もしかしたら一見すると“Hello,world!”よりも“新世界”は、その深度とスケールが目立っていないかもしれないが、繰り返し見るほどに細部までその会話が感じられて、それがこのアニメーションのキラキラした感動を生んでいることがわかるはず。

そして、まだ音源そのもののリリースは未定となっている“新世界”の楽曲そのものに目を向けてみると、最初はカラフルなサンプリング音を織り交ぜた軽快なリズムに乗せて《ベイビーアイラブユーだぜ ベイビーアイラブユーだ》と藤原基央がストレートに愛の言葉を歌っていることに新鮮なインパクトを感じた人が多いんじゃないかと思う。
しかし、この楽曲もまた聴けば聴くほどに彼らが今まで音楽を通じて向き合い続けてきたことの地続きにある、紛れもなくBUMP OF CHICKENらしい楽曲であることがわかる。
そのひとつの証が、タイトルをサビのキャッチーなフレーズから抜かずに“新世界”としたことにあると僕は思っている。

アニメーションで主人公の男の子がある女の子と出会い、とてつもなく素晴らしいことが起こった瞬間、《君と会った時 僕の今日までが意味を貰ったよ》とこの曲は歌い出される(ちなみにこの曲も“Hello,world!”と同じくイントロなしの藤原基央の歌はじまり)。
そのとてつもなく「素晴らしいこと」は、つまり新しい世界=「新世界」が生まれたということ。
世界が今あるということもひとりひとりの存在も出会いも当たり前じゃなくて、僕らの命にもこの世界の命にも終わりがあって、だから今日もこの世界に目覚めて君と笑いたいと思うことが輝きはじめる。
昨日への愛しさ、今日の大切さ、明日の尊さ、そのすべてを感じながら生きていくのが、君と出会えて気づけた「新世界」。
《ベイビーアイラブユーだぜ》というフレーズもまた、そんな今までもBUMP OF CHICKENが音楽で描き続けてきた「生きること」と地続きの愛の言葉なのである。
この企画から“新世界”という楽曲が生まれ、「ベイビーアイラブユーだぜ」というアニメーションが生まれたことの美しい必然を噛み締めつつ映像を楽しんでほしい。(古河晋)

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