リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」

リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

12月7日に17年ぶりのニュー・アルバム『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』をリリースしたカーペンターズだが、12月12日に山野楽器銀座本店にて同アルバムの発売記念イベントが開催された。

同イベントには、アルバムのプロモーションのため9年ぶりに来日したリチャード・カーペンターが出演。彼はイベントに登場すると「リチャードです。今日はお越し頂いてありがとうございます」とファンに向けて挨拶した。

リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

司会者が同アルバムについて訊くと、リチャードは「最初に思っていた以上の作品になり、非常に満足しています。妹のカレンと二人で作った作品が新たに生き返ったと思います」とコメント。

来年でカーペンターズ結成50周年を迎えることを振り返ってどう思うか、という質問に対しては以下のように答えている。

カレンと僕がA&Mと契約したのが1969年4月で、来年で50年となります。

世間では年をとると時間がすぎるのが早くなるといいますが、実際にどんどん時が早く過ぎていくなかで、僕がカレンと一緒に音楽を作れた時期は短いんですが、その間に作った音楽が世界中の人にインパクトを与えていることに感謝の気持ち、そして誇りにも思っています。

僕ら二人はお互いを輝かせる力を持っていたことがとても嬉しいことだと思います。


リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

また、同アルバムで日本のファンにアピールしたい部分について訊かれると「新しい技術の力を借りて、カレンのボーカルをより際立たせる工夫をしたり、結果的にあらゆる面で以前のオリジナルの作品より良いものになった」と答え、「66分間あるアルバムを是非最初から最後まで通して聽いて欲しい」と、その魅力について答えた。

さらに、日本での一番の思い出を教えて下さい、という問いには以下のように語った。

カレンも同感だと思うので彼女の分も話すと、たくさんいい思い出があるので1つじゃなくて2つ選ばせてください。

1つ目は1970年の秋に来日した時で、“遙かなる影”がアメリカでヒットした数ヶ月あとで、まさか日本で僕たちのことが知られているとは思わなかったんです。

来てみたら全くの新世界で、空港から東京までのあいだの道路の標識とか、東京の中心地はタイムズスクエアのような都会で、異文化にノックアウトされたのを記憶しています。滞在中には日本ならではの習慣にたくさん触れました。

1974年の来日の時は空港たくさんのファンの方が来てくれて、そのときのファンや泊まった東京ヒルトンの様子とか、武道館公演のことはたくさん覚えています。強いていうならこの2つです。


リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

そして、会場からの質問タイムでは「作曲で大切なことは?」という質問に対しては以下のように答えている。

作曲では記憶に残るメロディを書くことが大切で、それを常に追求しています。

メロディを書くのは誰でもできますが、人々の記憶に残るメロディとなるとそこで才能が問われるんです。それができるかできないかは、一つには生まれもった才能、そして子供の頃からどんな音楽を聞いていたのかが大切だと思います。

いいメロディを書くのは人から教えてもらってできることではありません。僕が曲を書く時も常にそこを目指していますが、いつもできるわけじゃなくて、時には途中で諦めることもあります。そうかと思うと曲のほうから書いてくれ、って言っているようにスラスラと自然にかける時もあるんです。そういう曲のほうが得てして良い曲になったりしますね。


続いて「今回の作品のパート2を期待してもいいですか?」という質問には「わたしもそう願っています、パート1の結果によりますが(笑)」と答え、会場はパート2への期待で拍手に包まれた。

リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

イベントでは、リチャードがステージに用意されたグランドピアノにて“愛のプレリュード”、“青春の輝き”、“Yesterday Once More”の3曲のスペシャル・メドレーを披露。観客の何人かは涙を流し、ハンカチで目を抑える人が続出していたという。

そして、最後にリチャードは日本のファン感謝を伝え、イベントは幕を閉じた。

今日はお越し頂きありがとうございます。長いあいだ支えて下さったこと、僕らを信じてくださったことに御礼申し上げます。

カレンも僕も楽しんで音楽を作って、日本でくることも楽しんでいました。皆さんはいつも暖かく迎えてくださいました。1969年の始めのころから、来年で50年になりますが、ずっと支えて頂いてありがたく思っています。そして近いうちにお目にかかりたいと思っています。


リチャード・カーペンター、来日イベントで日本での思い出を語る。「70年当時、まさか僕たちが知られているとは思わなかった」 - (C) Ryota Mori(C) Ryota Mori

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