「わたしが好きな歌詞は《だって アタシのヒーロー。》のところ。もう、わたしがみんなに『頑張れ』って言える一番の理由はそこ。だってわたしのヒーローなんだから間違いないでしょ、頑張れるに決まってるじゃんって。わたしがみんなのことを信じられるのは、わたしのヒーローだからだなって思う」
はじめてこの曲をライブで披露した際、この歌を自分の気持ちそのままのように感じたというLiSA。ライブでファンと一緒にこの歌を歌い、ひとりずつ会場を出て自分の人生を生きていく――そんな新しいドラマを感じさせる景色を見て、彼らのことを「やっぱりすごい」と思ったからこそ、この歌を自分自身とファンの両方を支える応援歌にしたいと思ったと語る。
またこの曲は、『僕のヒーローアカデミア』に登場するさまざまなヒーローへの歌になっているとも言う。キャラクターの中でも、特に主人公・緑谷出久のライバルである爆豪勝己に共感するという彼女は、実際にライブでオーディエンスがこの歌を一緒に歌ってくれたとき、自分への応援のようにも感じたと振り返る。
「(この曲は、)出久から爆豪くんへに対しての歌でもある、と思うんですよ。爆豪くんみたいに一生懸命頑張ってる人、悔しい思いをいっぱいしてる人に向けて、みたいな。(中略)わたし、爆豪くんにものすごく感情移入しちゃって。だから、人に歌われてる感じがするんです」
数々のアニメタイアップ楽曲をこなしてきた彼女にとっても、大きな一歩となるこの曲。
真摯にファンに向き合って、純粋にその想いを受け止められるようになったLiSAが、『ヒロアカ』と出会ったからこそ描けたこの応援歌の核心と、さらに先へと進もうとするLiSAの想いに迫った、必読のテキストだ。