トーク・トークの結成メンバーでフロントマンだったマーク・ホリスが、現地時間2月25日に64歳で永眠したことが明らかになった。
「The Guardian」や「NME」が伝えたところによると、マーク・ホリスの長年にわたるマネージャーだったKeith Aspdenが「NPR」に対し、短い期間の闘病の末、マークが64歳で逝去したことを認めたとのこと。
デュラン・デュランやフォールズのヤニス・フィリッパケス、ザ・ザ、マークの従兄弟でミュージシャンのAnthony Costelloや、元バンドメンバーのポール・ウェッブ、トーク・トークのPVを監督したTim PopeらがSNSで追悼の意を示している。
「マーク・ホリスが亡くなったという報せを聞いて、衝撃を受け、悲しみに沈んでいる。彼は音楽的な天才で、一緒のバンドに居れたことは本当に名誉なことだった。彼とは何年もの間会っていなかったけど、同世代の多くのミュージシャンと同様に、彼の先駆的な音楽的着想には深く影響を受けてきた。彼は他の誰にも増して音と空間を用いて深い感情を生み出す方法を知っていたんだ。間違いなく偉大なミュージシャンの一人だ」
「マークは真に偉大な楽曲のメイン・ソングライターだったんだ」
「常にマーク・ホリスに会いたいと思っていたし、彼の音楽に感謝を捧げたい。僕達みんなにとって彼がどんなに意味のある存在か知っていてくれたらと思う。安らかに」
「トーク・トークのマーク・ホリスに別れを。彼の愛すべき家族にお悔やみを申し上げます。私達は一緒にたくさん笑ったよ……」
「マーク・ホリスよ安らかに。彼は義理の従兄弟で、そして彼の家族にとっては素晴らしい夫であり父であった。魅力的で意志の強い男でもあった。20年以上前に音楽業界からは引退していたが、それでもなお定義を超えた音楽的アイコンだ」
「トーク・トークのマーク・ホリスが亡くなったという報せを聞いて、大変に残念な気持ちです。1980年代、そして1990年代初頭に生れたいくつかの最も優れたアルバムの背後には彼の存在がありました」
1981年にマークはドラマーのリー・ハリス、ベーシストのポール・ウェッブ、キーボードのサイモン・ブレナーと一緒にトーク・トークを結成。リード・ボーカルを務めたマークは、バンドの主要ソングライターだった。“Talk Talk”や“It’s My Life”といった初期のシンセ・ポップ・シングルで成功を収めたバンドは、『スピリット・オブ・エデン』 や『ラフィング・ストック』をはじめとするアルバムを発表している。
1991年にトーク・トークが解散後、1998年にマークはセルフ・タイトルのソロ・アルバムをリリース。その後にマークは、家族との生活を優先するため、音楽業界から引退した。