King Gnu・井口、これから数々の伝説が生まれていきそうな『ANN0』の初回放送を聴いた

今年の1月4日に単発で『オールナイトニッポン0(ZERO)』(以下『ANN0』)のパーソナリティを務めたKing Gnuの井口理(Vo・Key)が、この4月からレギュラーパーソナリティに就任。毎週木曜日の『ANN0』を担当することになった。

自身の番組前に吉田尚記アナウンサーの『ミューコミプラス』に出演し、『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』のエンディングで岡村隆史と対面したおかげで、極度の緊張に変なテンションが加わった状態で、オープニングトークをする井口は、「頭から汗が止まらない!」と正直な気持ちを吐露する。楽曲から受けるクールな印象や、ステージや映像で観られる余裕綽々で堂々としたクレイジーっぷりからは想像できない初々しさ。非常に微笑ましい。

今週のおたよりのテーマが「自己紹介」ということで、井口が「僕の生い立ちを詳しく話す」と告げる。「4人きょうだいで年齢が離れてる」と語ったものの、それ以降は「ちょっと変わってる」という母親の話に花が咲いた。自己紹介というより完全に母親紹介だったが、彼はもともとSNSで家族の話題を出すことが多いので、あらためて井口一家の仲睦まじさを感じる一幕でもあった。

リアクションメールでは「ガチガチに緊張なさってますけど大丈夫ですか?」とたしなめられたり、メガネのサイズをいじられたりなど、リスナーの手の上で転がされてばかり。「自己紹介」にまつわるおたよりに対して「構成作家のまっちゃんに言われるまでこのメールの内容、俺信じてたんですよ。これがラジオか! やべー、洗礼受けてんなこれ!」と話し、徐々にAMラジオ番組のノリを掴んでいく。キャラの濃いパワープレイ的な内容のメールや、痛快でド直球な下ネタメールやエロ川柳などが出てくると彼の緊張も和らいでいき、中学生男子のごとく嬉々とした様子でリスナーたちと深夜に相応しいグルーヴを作り出していった。

エンディングでは「成長過程で発展途上なので、あたたかく見守ってください」、「今後ともエロもたくさん盛り込みつつよろしくお願いします!」というコメントを残す。前半のたじろぎが信じられないくらい下ネタをハキハキと読み上げる様子に、回を重ねるごとに化けの皮が剥がれていきそうな予感がむんむんした。次回から本格始動する「センキュ!」と「CV:井口理」と「Midnight Education」という3つのコーナーと、井口のポテンシャルが発揮される名言珍言の数々を楽しみに待ちたい。(沖さやこ)
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