この取材は、今年2月から約1ヶ月に渡って上演された舞台『唐版 風の又三郎』の公演終了から2週間後、ドラマの撮影が始まったばかりのタイミングで行われた。舞台の熱量も冷めやらぬままドラマへと突入した形だが、舞台後半では思わぬアクシデントもあった。
僕自身舞台の大阪公演で足をケガして、CTやMRIを患者として撮ったんです。その時にすごく不安だったんですけど、MRIを撮る時に担当してくれた若い男の方がすごく優しくて。痛くないようにしてくれたり、不安を取り除くように撮ってくれたんです。そこで、医師である前に、人として相手の心を見るということをすごく教えてもらった気がしました
そんな経験も、放射線技師という今回のドラマの役どころに影響を与えたという。
(今回のドラマで演じる五十嵐)唯織も、普段ふざけていたり、コミュニケーションをうまくとれなかったりもしますけど、人間として心からあなたと接します、というスタンスが絶対に入り口としてある。それがこの作品の一番の魅力だと思うので、自分が経験したことも踏まえて、大事にしていきたいですね
舞台から映像への切り替え、現場の雰囲気、役へのアプローチなど、役者・窪田正孝の「今」がわかるインタビューとなっている。エッジィなポートレイトとともにじっくり読んでいただきたい。