没後3年が経過したが、他アーティストに提供した楽曲のオリジナル・バージョンを収録したアルバム『オリジナルズ』が6月21日にリリースされるなど、未だ新たな音源が発表され続けているプリンス。
『ロッキング・オン』7月号では、現在も歴史を更新し続けているプリンスに迫るべく、全50ページにわたり総力特集。プリンス自らが語った決定的インタビューや、全キャリアを5つの時代に分けた完全版ディスコグラフィーなどを掲載している。
2014年、ハリウッド・パラディアムで行ったシークレット・ショー後、インタビュアーをホテルに招いたプリンスは、その日のショーを振り返ると共に、幾度となく抗ってきたレコード・レーベルや音楽業界について以下のように語っている。
あの悪党たちが曲を売るために作り出した用語はみんな、ヒットだの粉砕だの爆裂だの、全て暴力じゃないか。彼らが僕らに教えたことは、どれも真逆だ。
大会社のトップに電話すると、いつだって向こうはビーチにいる。しかも真昼間だよ。お前何してるんだ?って。「ああ、今子供たちと海に来てるんです。」
つまり僕らは、彼らの子供たちを大学にやるために働いているってことさ。ついでにビーチで遊ばせてやる。そんなのを受け入れたままでいいはずないだろう。
また、膨大な楽曲を作り続けてきたプリンスだが、一体そのクリエイティビティはどこから生み出されているのだろうか。
ステージにいる時の僕は、この体から抜け出している。リハーサルも練習もプレイも、そのためにあるんだ。
肉体からすっかり抜け出せる場所を目指すためだよ。そしてその場所に行き着いた時、すごいことが起きるんだ。クリエイティビティとインスピレーションの次元に達するのさ。
これまで存在したあらゆる曲、これから生まれるあらゆる曲、全てがしっかり自分の目の前にある。あとはそのまま、好きなだけそこにいればいい。今夜みたいにね。
特集ではこの他、80年代にプリンス・ファミリーの一員として活躍したジル・ジョーンズへの貴重なインタビューや、その振り切れた言動などからアーティストとしての才能を掘り下げるコラム「プリンス 10の偉業/10の奇行」も掲載している。
プリンスがこれまでに遺した名作や名言を振り返り、改めてその偉大さに触れられる本特集を、ぜひ『ロッキング・オン』7月号にてチェックしてみてほしい。
プリンスの巻頭特集は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
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