名盤『ヨシュア・トゥリー』を完全再現する「ヨシュア・トゥリー・ツアー2019」の一貫として、今年12月に13年ぶりとなる来日公演を開催することが決定したU2。
『ロッキング・オン』7月号では、来日決定を祝し、2017年にリリースされた最新アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』について、その制作背景などに迫った貴重なインタビュー記事を掲載している。
当初は2014年発売の前作『ソングス・オブ・イノセンス』と対を成し、その続編として早くにリリースされるはずだった『~エクスペリエンス』だが、イギリスのEU離脱、そしてドナルド・トランプが勝利した大統領選挙の影響により、一時制作を中断。その後、歌詞の内容などが大きく書き変え、2017年にリリースされた。
これらの影響について、フロントマンのボノは以下のように語った。
あの投票イベントはパーソナルな意味でも政治においても、既存の体制に衝撃を与えるものだった。アメリカだけじゃなくヨーロッパにおいてもね。
その両方の衝撃に対する僕の歌詞による回答がこれだよ。僕はどちらかと言えば政治よりもパーソナルな視点に寄ってるわけだけど、そこに政治的な要素を配するのは、パーソナルな歌を時代や歴史という脈絡の中で位置付けるためなんだ。
オリジナル・メンバーのまま結成から40年以上が経過したバンドだが、今なお新しい作品を生み出し続ける原動力について、ギターのジ・エッジは「自分たちにはまだグレイトなレコードを作ることができる」と本気で信じているそうだ。
そんなジ・エッジの言葉とボノの思いは同じだという、
グレイトであろうとすることは、実は殆ど不可能に近いことなんだよ。
(中略)この期に及んで“べリー・グッドなバンド”ごときで満足できると思うかい? キミが僕らのこれまでのキャリアや全作品をどう捉えていようが、U2というグループをどう評価していようが別に構わないけど、僕らは今でもいつだって、これまでの自分たちを超えようと挑み続けてるんだ。
この他、アルバムの先行シングルとしてリリースされた“You’re The Best Thing About Me”などのラブ・ソングを発表することに対して、ボノは「歓喜は抵抗の証」と述べるなど、随所にキラーフレーズが飛び交うインタビューとなっている。
『ロッキング・オン』7月号で今回のインタビューを熟読し、今から半年後に迎える待望の来日公演にぜひ備えてもらいたい。
U2のインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
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