レディオヘッド『OK コンピューター』のタイトルの由来とは? 日本のレコード店での出来事、ラジオ・ドラマでのセリフ?

レディオヘッド『OK コンピューター』のタイトルの由来とは? 日本のレコード店での出来事、ラジオ・ドラマでのセリフ?

レディオヘッドが、リークされた『OK コンピューター』時代の約18時間におよぶ音源を、正式にリリースしたことが大きな話題になっている。

何者かによりハッキング&リークされた『OK コンピューター』時代の約18時間におよぶ音源を、18日間のみ、18ポンド(約2500円)でBandcampにて販売。その売り上げは、環境保護活動団体Extinction Rebellionに寄付されるとのことだ。

1997年リリースの『OK コンピューター』というタイトルの由来について、これまで最も頻繁に引用されてきた逸話といえば、バンドが日本のレコード店を訪ねた時のもので、トム・ヨークは次のように語っているという。

1人の若い子が声を張り上げて、本当に、ものすごく大きい声で「OK コンピューター!」って叫んだんだ。そしたら500人の人たちが一斉に彼に続いて叫んだんだよ。録音してあるけど、すごいよ。実際、本当に諦念したような、ものすごいフレーズだ。


しかし「Radio X」によれば、本当の由来は、もう少し母国に近いかもしれない。1996年に『ザ・ベンズ』ツアーで世界を回っていた頃、バンドが移動車内で聴いていた音楽の中には、ラジオ・ドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』も含まれていたというのだ。

元々1978年に「BBC Radio 4」で放送されたダグラス・アダムス脚本によるこのSFコメディ・ドラマのとあるシーンに、二つの頭を持つ銀河帝国大統領ゼイフォード・ビーブルブロックスが、自身の宇宙船「黄金の心」号に向けて誘導ミサイルが発射され厄介な状況に陥るというシーンがあるとのこと。

エディという、宇宙船に搭載されたおしゃべり好きなコンピューターがミサイルから逃げる方法はないと主張したため、ゼイフォードは自分が宇宙船の操縦を握ると宣言。そこで彼は、「OKコンピューター、マニュアル操縦に切り替えろ!」とエディに向かって怒鳴るのである。
※該当部分は動画の1:10あたり。

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